連載小説
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ヒルン(最後)
ようやくたどり着いて即ヒルンと戦う
「やああぁぁっ!!」
ガキッ!
「ふん、お前らから攻撃仕掛けておいてそれだけか?」
レリアの小刀が折れた。
(アイツは構えると鱗が硬くなるから、怯ませて!)
僕はカバンから菊予さんが作った水素玉を2つ持ち、1つヒルンに投げた。
コン!
上手く当たって割れた、目には見えないが水素っていうのがヒルンに付着したはず
「レリア!今だよ!」
フェル・カリス!(火魔法)
ドカンッ!
ものすごい爆発音で怯んだであろう。そこに
アックス・アタック!(斧、物理魔法)
腹部にヒット、僕達の目の前に倒れた。
「か、勝った!」
ガシ、ガシッ
「ほう、終わった?お前らの足を掴んでいるのは誰の手だろうなぁ?」
僕とレリアは思いきり引っ張られ逆さに持ち上げられた。
「ほら、二人同時に食ってやるんだ。ありがたくおもえ♪」
そして逆さのまま、頭の方から口に少しずつ入れられて・・・
パックリ!
ハグアグ・・・モグモグ、クチャリ
「セ、セチア!こんな時になんて顔して・・・ふむゅぅ・・・」
「レリアの方こそ・・・あにゃぅ・・・」
レリアはリラックスした顔をしている。
「口の中で喧嘩か?なら、胃袋で仲良くしな!」
「「ええ、ちょっ頭から!?」」
同意見。
ギュプッ、ウッゴクン!

モミモミと食道に擦り揉まれる。
スリスリ、モムン、うぅ・・・スリュスリ、ムニュリ。にゃぁ・・・
僕は恥ずかしくて顔が赤くなる。こんな変な声を出しながら揉まれるのをレリアに見られるなんて・・・。でもレリアは何も思っていないようで恥らいもせず声を出す。
ドブリ・・・ジュウゥゥッ・・・
「きゃあっ!いたっ!」
先に胃袋に落ちていったレリアが悲鳴をあげる。予想はついた。消化だ
ジュワッ!
「うっっ!!痛い・・・」
「ほぉら、二人仲良く我の血肉になるがいいわ!」
体から少し血が出始めた。
「もう・・・助からないわ・・・最後は揉まれて死ぬわ♪」
「ま、まだ助かるよ!ね?」
「ほら、最後だし・・・セチア。」
だーいすき♪
「え!?」
またたびジュースを飲んだときに似ている、けど違う。さっきのは真剣だった。眠い、なんだか・・・気持ちが・・・




ドチャアッ!

「奇跡的だな。」
「お、親父・・・」
ん・・・んん、霧嶋さん!?なんでここに
「何故ここに!?って顔してるな。妻に連れてきてもらった」
え、でも奥さんは暗いのキライなんじゃ・・・
「よく考えれば飛べばよかったのよ♪」
奥さんも言う。・・・なんで今まで気づかないの!?

「ヒルン、俺が悪かった。ずっと構ってやれなくて・・・」
「親父・・・」
へ?構われなかっただけで家出して町を破壊しようと!?
「1年も構われなかったのよ、怒るのも無理ないわ」
いつの間にかレリアが起きていた、しかし最初会ったときのように顔をこちらに向けない。照れ隠し?
「親父はっ!・・・いつ話し掛けても「あとでな」だろ!?」
「すまなかった!これからはちゃんと話せるし遊べる。だから!」
「・・・約束してくれよ」
「・・・ああ。」
ここに親子の固い絆が結ばれました。



ヒルンと霧嶋さんが仲直りしてから幾日も経ち、12月の終わりが近くなった。レリアは
「契約者は一緒の家に住むものなのよ!」
と、僕の家に住み始めた。お母さんは何も言わなかった。「何で」と聞いたら
「家族が増えるのは良いことじゃない♪」
とのこと。




「レリアーちょっと来てー」
「なあに?読んだだけとかだったら噛みつくわよ?」
恐ろしい・・・
「クリスマスプレゼント、どうぞ♪」
箱を渡す。
「軽いけど・・・何も入ってなかったら引っ掻くわよ?」
レリアは僕の事をなんだと思っているのやら
レリアが箱を開ける。
「・・・笑い袋?」
反応が微妙。
「うん、笑い声が似てるから」
レリアがボタンを押すと笑い声が出る
「そう、・・・ありがと♪じゃあ、私からもクリスマスプレゼント。セチアの声の笑い袋をあげるわ」
「え、用意してあるの?」
「用意はしていないわ。ただ、すぐに用意できる。私の胃袋でね。今日一日ずっと聞くことができるわよ♪」
パクリ、ゴクン!
なるほど胃袋で笑わせる気か!
ドサッ!
ムニュリ、グジュッ、ヌル、トロリ・・・
「あははっ♪くすぐったいよー」
「セチアの笑い声が今日一日聞けるのね♪」


そんな日々が続くのであった

ー完ー
13/12/03 23:38更新 / イル
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■作者メッセージ
はい、ヒルンの所ん無理矢理終わらせてしまいました、捕食薄いです、ごめんなさい。
ページが余りましたので、最後にオマケを書きます。レリアが夢予に食べられた時の分岐みたいなものです。本編では水魔法を使いましたがオマケでは雷魔法を使います。

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