連載小説
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1話 無茶な要求part1
ここは、先代の王を襲い、そしてその王を食した者が奪い取った城。
そして、そこの主と友人は今日も奴隷達に命令するのだった。


「俺、ドラゴンタイプが食べたい!」
「僕は草タイプが食べたい」
俺とピカチュウは奴隷達に告げた。
「ドラゴンタイプですね!」
エモンガが俺にすり寄ってくる。別に敬語なんか使わなくてもいいのに。
「エモンガ。敬語なんか使わなくていいんだぞ?」
「でも…敬語じゃないと奴隷感が薄れちゃいます!」
「まあいいや。好きにしろ」
「で?どんなやつや?」
ゾロアークが指をパキパキ鳴らして聞く。準備オッケーって感じで。
「あ、伝説か幻で」
ピカチュウが口を挟んだ。

『はあああああああ!!?』

その場にいる一同が驚いた声をあげる。
「お?なんだ?奴隷が逆らうと食っちまうぞ♪」
ペロリと舌なめずりをして脅す。
「が、頑張ります!」
ジラーチがビクッとして答えた。
「はは、じょーだんだよ、冗談。別にドラゴンか草じゃなくてもいいよな?ピカチュウ」
「ああ、タイプ指定の伝説、幻は難しいからね」
「てな訳で行ってこーい!」
俺は出発の合図を送った。















(語り手:ジラーチ)
「さて、どうしたらいいですかね…」
エモンガは頭をポリポリ掻いた。
「せやな。まず古代樹の森に行ってみようぜ」
ゾロアークの提案に僕はポンと手を打った。
「そうだね!あそこには僕の親友のセレビィがいるからさ!ピカチュウの望む草タイプの伝説だよ!」
「決まりですね。早速行きましょう!」
















―古代樹の森―
「ここから先は僕だけで行くから君達は待ってて」
「ん」「了解」
彼等はコクリと頷いた。
そして僕はセレビィのいる奥深くへと進んでいった。
昔の恋人を騙すのは胸が痛む。
でも、僕の命が…
こういうのを最低の雄って言うのか…
はあ、とため息をつく。遂にセレビィが住む木へとたどり着いた。
その木は太くて大きくて立派だった。
「せ、セレビィ!いるかい?」
一瞬、声が裏返る。
「あら、ジラーチ!会いに来てくれたのね!」
セレビィが僕に抱きつく。懐かしい感じに涙が溢れそうになる。
「あら?泣いてるの?」
「うん…こんなの久しぶりでね」
「そう…じゃあ、貴方の気がすむまでこうしといてあげる」
「ありがとう」
僕は手に隠していた睡眠薬のカプセルを飲み込まないように口に入れた。
「セレビィ…」
「何?ジラー…んうっ!?」
僕はセレビィにキスをした。口に含んでいた薬をセレビィの口に流し込んだ。
「な、何を飲ませたの?」
「睡眠薬さ。ごめんよ。これが僕の生き残る術なんだ」
「サイ…テーね…」
その言葉が僕の胸に突き刺さる。
「ホントにごめんよ…」
薬の効果で眠った彼女の額にキスをして、二匹のいる場所に戻った。
「お帰り」
「お、獲物は獲れたみたいやな」
にこやかに迎えてくれる二匹。
「どうしたんや?」
ゾロアークが心配そうな声で尋ねてくる。僕は落ち込んだ顔をしてたのか。
「うっ、うっ、うわあああん…」
僕は泣いた。こんなに泣いたのは始めてだってくらい泣いた。
「泣きたい時は思いっきり泣くのも大切ですよ」
ゾロアークが僕を抱く。いつもの声と違って母性に満ち溢れている。
「ご、ごめんよ…セレビィ…!」
「帰ったらピカチュウさんに頼んでみようよ。きっとわかってくれるから」
エモンガも僕をなだめてくれる。
「ぐすっ……う、うん…そう…だよね…」
涙とぐしゃぐしゃになった顔を拭き、頑張っていつもの平常心を保とうとする。
「さあ、次はドラゴンタイプの伝説だ!」
僕は彼女を縛られカプセルに入れて言った。

(縛られカプセルとは、イーブイやピカチュウへの食料を逃がさないために技術班が開発した機械である。大きなポケモンは入ると自動的に小さくなる。モンスターボールと同じ原理なのだ。)

「ドラゴンの伝説となると一筋縄じゃあいかなくなりますね…」
ゾロアークが呟く。
「そうね〜…ギラティナなんかどうかしら」
エモンガが言うが僕らは全否定した。
「無理だから!」
「そうですよ!逆にこっちが食べられちゃいますよ!」
「安心して、あいつは酒癖と女癖が悪いから私とゾロアークで行けば多分いけると思うわ」
「わ、私ですか」
「そ、人数は多い方がいいでしょ?」
「頑張ってね!」
僕は励ますように言った。
16/08/01 02:55更新 / だんご3
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■作者メッセージ
お久し振りです。
《食べられたくない!》を完結させてからどれくらいの間があったかはわかりませんが帰って参りました。
今回の作品も期待はしない方がいいですよ。駄文の連続ですからね(笑)!
では次の話しもよろしくお願いします!



追伸:改行多くてすみません!

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