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機内(惨劇の始まり)

ケイレブたちは搭乗した。

離陸するとすぐに乱気流が待ち構えていた。
「揺れるなぁ…」
「そりゃ、乱気流の中じゃ揺れるに決まってるだろう。」

貨物室では謎のコンテナを注意して見張る必要があった。
「まさか開くわけないと思うが…」
「あり得ないな…面倒臭え…寒いし、向こう行ってる。なんかあったら知らせろ。」
その時、ガクンという音がした。
コンテナの近くにいた男が恐る恐るコンテナを見て声を上げた。
固く閉ざされたコンテナの扉が……開いていたのだ……
「大変だ!チーフ!…」
男は銃を構えて警戒した。後ろから足音が聞こえた。
「チーフこれを……」
男の後ろに立っていたのは……薄暗がりの中で目を光らせている何かだった。
「貴様…いったい…」
ぐしゃ
湿った音がして男は自分の胸元を見た。
……その怪物から伸びた何かが胸を貫いていた。
男が床に倒れるとその怪物はその男を貪り食い始めた。
ズタン…ズタン、ズタン……
慌てて来たもう1人の男がその怪物に発砲した。
「何なんだこりゃ⁉」
男がガスマスクを外したとき、その怪物が起き上がり男に飛びかかった。
ズダダダダダ…
驚いた拍子に上に向けて発砲してしまった。
「貴様に俺様が殺せるとでも思ったか?」
男の手から銃が離れてしまった。
「人間は今まで食わされてきた物よりずっと旨い…」
「お前…」
「じゃあな…」
ガブリっ
怪物は鋭い牙を男の首筋に突き立て咀嚼していった。頸動脈を断ち切られ、男は痙攣していた。だが、怪物はどんどん咀嚼していく。
貨物室には、内臓などを食い荒らされ無残な外傷を負った2つの死体と空っぽのコンテナがあった。

エコノミークラスでは悲鳴が上がっていた。
先程撃った弾がCAを突き抜け血塗れとなったのだ。
「CAが撃たれたぞ!」
そのCAのまわりにいた乗客はもろに血を浴びてしまった。
そのうちの一人がショック状態になりトイレに駆け込んだ。

トイレに駆け込んだ女性は鏡を見て顔に飛び散った返り血を落としていた。
バリンッ
鏡が粉々に割れ、出てきたのは一回り大きくて黒いオーダイルだった。
オーダイルは呆気にとられていた女性の上半身まで咥え込み、鋭い牙を下ろした。
甲高い悲鳴が上がった。女性の身体は上半身と下半身が別れてしまった。
トイレは血の海だった。

エコノミークラスに座っていたケイレブたちと同じ任務についている人がトイレに向かった。
「お客様…大丈夫ですか?」
CAが呼びかけていた。
そこに銃を持った男が来てトイレのドアを開けようとした。

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