目 次
火の鳥のご馳走 - 新たな出会い
「うーん…」
ファイヤーのルフシャは分厚い本を眼鏡をかけて読んでいた。
何の本かというと、なんだか難しい言葉が書かれている本で、人間には到底読めそうにない。
「はぁ、疲れた…」
だんだんと目が疲れてきたのか、ルフシャは椅子から立ち上がる。
ルフシャは自分専用の個室を持っていて、いつでも好きな時に本を読めるようにしている。
彼女はかなりの読書好きで、気に入った本は何度も読み返すほど。
何度も読み返している本は、ページがかなり汚れている。

椅子から立ち上がった彼女は、ドアを開けて外へと歩きだす。
今は魔法で人間の姿になっている。
短いスカートと、きれいな服を着用している。
「さて、どこかに可愛い子はいないかな?」
いつものように彼女は可愛いポケモンを探しに出かける。
空はきれいに晴れ渡り、雲一つない。
これなら、雨が降り出すような心配もないだろう。
久しぶりの人間の姿だからか、少々動きがぎこちない。
はたから見れば、おかしな人にしか見えないだろう。
果てのない草原を、一歩一歩踏みしめていく。
そうしてしばらく歩いていると…。
「ふふ、これくらいでいいかな?」
木の実を集め終えた雄のコリンクの姿があった。
「あっ、かわいい!」
思わず声をあげてしまい、コリンクに気が付かれてしまう。
彼は思わずびくっとして、とっさに逃げようとするが…。
「逃がさないよ〜!」
ルフシャが先回りをしていた。
「えっ!?」
こんなに行動が速いとは思ってもいなかった彼は、急いで逆の方向を向く、しかし。
「ふふ、捕まえた〜。」
あっという間にルフシャに捕まってしまう。
「は、離せ!」
コリンクは必死の抵抗を見せるが、それもルフシャには効果なし。
「さて、変身を解いて…。」
彼女は、人間の姿から、元のファイヤーの姿に戻る。
彼は当然驚いて、
「ふ、ファイヤー…?」
目を見開いたまま、動かなくなってしまった。
「ふふ、そうだよ♪」
上機嫌な彼女は、嬉しそうにそう返す。
「ぼ、僕を食べるなら勝手にしろ!」
コリンクは震えながらもなんとか声を振り絞る。
その言葉を聞いたルフシャは…。
「いいの?じゃ、遠慮なく…♪」
あーんと大きな口を開けて、口内をコリンクに見せつける。
彼は、思わず目をつむり、これから襲いうるであろう恐怖に耐えていた…。
お久しぶりです。
忙しくてしばらく小説を書かずにいましたが、また書き始めたいと思います。[16/02/01 22:21 猫缶]
前のページへ
次のページへ