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理科の授業風景

「えー、今日の理科の授業は、ピカチュウ先生にも来てもらっています」


病気が良くなった後、しばらく平常授業をこなしていると、マルノーム先生に呼ばれて、授業を見ることになった。


「何かわからないことがあれば、ピカチュウ先生か私に質問するように」


「あと、言うことを聞かない生徒はいつもどおり丸呑みしますので、そのつもりで」


「……」


丸呑みという言葉を聞くと、クラスのみんなは黙りこんでしまう。


マルノーム先生の丸呑みがよほど恐いことが伺える。


「さて、授業を始めます」


「ピカチュウせんせー、胸でかいよなぁ!」


「なっ…!」


いきなり胸のことを言われ、顔を赤くする。


すると、クラスのオスのポケモン達が一斉に笑い出し、メスのポケモンはオスポケモンに怒鳴る。


「静かにするんだ!」


マルノーム先生が一喝を入れる。


それでも、笑いはやまない。


「いいかげんに……」


私が止めに入ろうとすると、マルノーム先生が一番うるさい生徒であるオニスズメを…。


ごくんっ。


丸呑みにした。


私は突然過ぎて口をあんぐり開けていたが、これがマルノーム先生が言っていたことなのだろう。


マルノーム先生のお腹には、オニスズメの姿が浮かび上がる。


すると、みんなすぐに黙りこんだ。


「では、授業を再開します」


先ほどマルノーム先生が通るとき、言われた言葉が頭のなかで反復する。


「ピカチュウ先生も、言うことを聞かない生徒がいれば丸呑みにしてください」


言われた言葉を守っておかないと、ワタシも何をされるかわからない。


そういう思いが、ワタシの頭にこびりつく。


すると、また騒がしくなってきて…。


「ピカチュウせんせー、今度うち来てよ!」


「センセーが好きなお菓子もいっぱいあるからさぁ」


またまたオスのポケモン達が騒ぎ出す。


今度はジグザグマくんが一番騒いでいる。


「ジグザグマくん、静かにしなさい」


「えー、いーじゃん」


「ダメです」


「そんなので黙るわけないじゃん!はははっ!」


あまりに騒がしいので、ワタシはジグザグマくんを持ち上げる。


「…え?」


「お仕置きです」


「…ち、ちょっとまって、あやま」


はむっ。


話を最後まで聞かずに、ワタシはジグザグマくんを咥える。


口の中で何度か顔を舐め回して、ゆっくり呑み込んでいく。


「ん…」


そして全身をごくんと音を立てて呑み込み、喉をふくらませる。


無意識のうちに、舌なめずりもした。


「ふぅ…言うことを聞かないからこうなのよっ…けふっ」


蠢くふくらんだお腹を優しくなで、ゲップを軽めにした。


みんなはワタシを凝視している。


しかし、授業は中止されない。


「他に騒がしい生徒がいれば、その生徒もワタシのお腹の中ですよ」


そうひとこといいきると、授業が終了した。


………


マルノーム先生もワタシも、お腹のなかに閉じ込めた生徒を出してあげた。


二匹とも、私達にこっぴどく暴言を吐いた。


ワタシのほうは暴言がとてもしつこかった。


そんなこんなで今回の授業も無事に終わった。
16/09/10 11:05更新 / 猫缶
■作者メッセージ
今回は二匹の先生によるvoreです。

この小説は、pixivにも投稿しています。

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