とある双子
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- 攻撃開始 -

ガチャ

双子はある部屋へ入った。

「ここへは来るなと言ったはずだ。何しに来やがった⁉」

そこはヴェロッキオと彼の部下の集まっていた部屋だった。

「2人で話し合って決めたのよ。」

「ボルシチはメインディッシュ、スタートはマカロニから〈初めはイタリア人、最後にロシア人〉とね…」

「なに⁉」

「マカロニが茹で上がってしまったわ。」

ヴェロッキオたちは一斉に銃を構えた。

「この、クソガキ‼」

ヴェロッキオが引き金を引くのよりラティアスに変わったグレーテルが彼の首筋に喰らいつく方が速かった。


ちょうどそこへ香港三合会の張たちも来ていた。

「張太閤、周りは固めました。」

すると、建物の窓が割れて人が落ちてきた。

その人は既に死んでいた…首には肉を抉られたような咬み傷があった。

「仕事はハンティングに変更だな……まずい!伏せろ!」

張は扉の間から銃口がこちらを向いているのに気づいた。

次の瞬間には張の部下が1人、2人と撃たれていった。

張は華麗な足さばきで車の向こう側へと隠れた。

「うふふ……なかなかよ。」

人間の姿のグレーテルが笑っていた。

「ありがとよ、お嬢ちゃん。」

「遊んであげたいけど今は忙しいの…また今度ね……」

張はバラライカに電話をかけた。

「巻き添いを食らってしまったよ。おかげで徒歩で帰宅だ。」

「ご愁傷様…」

「奴らは明後日の方向へ逃げて行ったよ…」

逃し屋にもエダからの電話がかかってきた。

「レヴィ、警察が動いたぞ。連中は中央通りを封鎖しようてしてる。ヴェロッキオファミリーの周りで動きがあったみてーだ…外野席じゃ賞金は取れねーぜ!」

「わかってるよ、ごねるな、エダ!どこで合流だ?」

「上位のパルカンナスクエアの部屋を取った。急げよ!」

レヴィはホルスターに拳銃を入れて受話器をロックへ渡すと、通りへと向かって行った。

「やれやれ、導火線に火が点いちまったか、あとは爆弾に…ってわけだ。」

ボスゴドラは落ち着き払っていた。



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