連載小説
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ラヴィエンテ編
「絶海の主、ラヴィエンテ、、、!」


、、、、、グルガァァァァァァァァ!

主は雄叫びをあげる。
全長は500m、いやそれ以上か、

大巌龍・ラヴィエンテ
ありとあらゆるものを喰らい、生態系の頂点に立つ龍。
その大きさは幼体でも300mを優に超え、生体となると2km以上と言われている。

ラヴィは腹が減っているのか、ひっきりなしに口から大量の涎が垂れている。

(あの口の中に入れられたらたまったもんじゃないな)
(涎で溺れて死ぬレベルだぞ、、、)

ラヴィは巨体を大きくうねらせ、体で作った輪を徐々に狭めていく。
ラヴィの体はとても太く10m近くはある。巻かれて仕舞えば少し力を加えられるだけでぺしゃんこだ。

俺は壁の様な胴体を登りながら狭まる輪から抜け出そうとするが、、、

ガシッ

「ウッ!クソ!」
あと一歩のところで巻きつかれてしまった。
顔以外は全て蜷局の中で身動きできない。
ラヴィは俺を見下しながら俺の体を締め始める。

「ヴァァァァァァ!」
強烈な痛み。軽く締められるだけで意識を飛ばしそうな強さ。骨がミシミシと悲鳴をあげ、地獄の様な痛みに耐え続ける。さらに口から垂れてくる涎が俺に襲いかかる。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、、、放せ、、、!」
締め付けが終わり少し楽になるが、体力は殆どない。

ジュルリ

ラヴィは舌舐めずりをした。捕食の合図だ。

「え、待って待って、お願い待って!」

アーーーン♡

ラヴィは口をめいいっぱい開け、蜷局の中にいる俺に覆い被さる。

バクン‼

俺を蜷局に捕らえたまま、上半身を咥え込んだ

クッチャクッチャクッチャクッチャ
モグモグモグモグモグモグモグモグ

「あぁぁぁ、助けて、、、」

口内は涎で大変な事になっている。
そして大量の涎を纏った俺の何十倍もある大きな大きな舌が小さい俺を舐め転がす。
それと同時に俺の体を咀嚼する。

下半身が蜷局から解放され、噛み溶かされながら宙ぶらりんにされる。
頭を持ち上げ、首をゆっくり回しながら俺を舐め回し、噛み溶かす。

ペッ、
ドサァッ



「うぅ、、、」
俺の味に飽きたのか口から勢いよく俺を吐き出した。
大量の涎を纏い、涎の塊の化した俺に追い打ちをかけるように大量の涎の大玉を吐く。

ベチョォ〜

足元には涎の水溜りができて、分厚い涎の膜を全身に纏わされた。

「ウェェェ、汚い、、、」

涎のせいなのか体が動かない。体が重い。

スゥゥ、、、

ラヴィが俺に向かって大きく息を吸い始めた。
しばらくすると俺の体は宙に浮き上がり、

「うわぁぁぁぁぁぁ!」

ラヴィの口の中へ吸い込まれていく。

スゥゥ、、、

今度は全身吸い込まれた。

「グェッ」

巨大な舌が俺を上顎に押さえつけながら、ベチョベチョと俺を汚らしい音を立てながら舐め回す。
しばらく舐め回された後、今度は下顎に大量に溜まった涎溜まりに落とされる。
上から舌が覆い被さり、沈められる。
俺を沈めながら、今度は舌の裏で俺を味わう。
俺は大量の涎を飲まされ、体が内側から火照っていく。
やがて涎の中から解放されて、今度は舌に巻かれる。
何度も何度も俺を締め付けながら舐め、執念に俺を貪っていく。

最後の仕上げが終わると、ラヴィは俺を口の中から上に放り投げる。

勿論落ちていくのはラヴィの口の中なわけで、、、

アーーーン♡

「イャァァァァ!!」

バクン!
ゴクッ!

俺は喉の穴に綺麗に落ちて自重で一気に呑み込まれた。
狭い食道を落ちていく。
蠕動が俺を優しく揉み込みながら確実に奥へ奥へ押し込んで行く。
体の緊張が揉み解しで揉み溶かされ、体に力が入らなくなっていく。

(力が、、、入らない、、、)

やがて俺は微睡みに落ちていき、意識を手放した。

一方ラヴィは人間1匹で満足するはずがなく、新たな獲物を探すために再び地中へ潜っていった。



「ウゥン、ここは、?」
再び意識を取り戻した俺はまだラヴィの体内で生きていた。
胃袋にはとっくの昔に入れられたはずなのだが、

(まさか、、、)
俺は一番避けたかった未来を見てしまった。
(体内保管、、!)

体内保管
ラヴィエンテは1度食事をし終えると、地底に潜り、長い間眠りに着く、眠りについている間、ラヴィエンテは何も食べない為、食事の時に喰らった獲物を一部を溶かさず、生きたまま、胃に直結している保管臓と呼ばれる胃のような袋に保管し、眠っている間に胃に戻し、少しずつゆっくり溶かし、寝ている間の栄養補給をする。
他にも、保管した獲物が死んでしまうと腐敗してしまう為、胃で消化した食料の一部を保管した獲物に与え、死なないようにしているらしい。

つまり俺はラヴィエンテが眠りにつき、胃で消化されるまでの間、死ぬことも、自由に動くことを許されない。
そして永遠と言えるほど長い拘束の後、ゆっくり溶かされ、地獄のような痛みに耐え続けなければならない。

「ぃ、、、嫌だ、、、嫌だ!」

俺は必死に暴れる。、が、体に力が思うように入らず。いまいち暴れられない。

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!出してくれ!頼む!頼むよ!」

勿論ラヴィが吐き出してくれるわけが無い。一度食らった獲物を手放すなど絶対にない。

「頼むよ、、、出してくれよ、、、そうかせめて、、楽に逝かしてくれよ、、、、、なぁ、、、」

次第に精神が崩れ、俺は泣き出した。自分でも何で泣いてるのかわからなかった。レイアレウスに会えなくなるからか、それともただ単純に死ぬのが嫌なのか、

自分にもわからなかった。
そして俺は奇行に走り始めた。訳の分からない意味不明な言葉を喋り出し、発狂と言える状態にまで精神が崩壊しきっていた。
次第に体に力が入るようになったのか、暴れもした。発狂している以上、自分の意思で体は動かせない。

ラヴィは体内で暴れる人間、、、獲物が擽ったくて気持ちよかった。

殺すのはもったいないと思ったのか。否、それは俺の支配者であるラヴィにしかわからない。だが、ラヴィの心の中で何かが動いたらしい。

しばらくして急に肉壁が俺を強く締め付け、動きを封じる。
締め付けはどんどん強くなる。
俺は発狂しているため気づいていないが体はとっくの昔に限界を迎えていて、少し締め付けが強くなっただけで、謎の叫びが悲鳴に変わった。

更に締め付けが強くなり、命の危機を感じたのか、俺の意思は正気に戻った。

(ハッ、!俺は何を、、、?)

意識が戻った時、俺の体は疲労困憊し、周りの肉壁がとてもとても強く締め付け、俺の体は押し潰されていく

(痛い、!苦しい、、、!やめてくれ、、、!)

あまりの締め付けに苦しむ。骨が悲鳴を上げ限界を迎え一本づつ折れ、折られる度に悲鳴を上げる。
声帯を外から潰され、声すら上げることを許されなくなった。

しかし、俺の体は何故か下に下に落ちていく。

(下に?なんで、、、)
(まさか、、、下から、、、)

嫌だと思う反面、自由になれると思う嬉したもあった。

俺の体は下に下に落ちていく。
次第に強い締め付けが柔らかい肉に埋められるような感触になっていく。

そして強い締め付けと共に俺は外に放り出された。

薄らと映るその視界には、ラヴィが口をモゴモゴしながらこっちを見ている。そして踵を返して、再び地中へと潜っていった。
僅かに見える地面には大量の捕食跡がある。全てラヴィのものらしい。


後ろから何かが飛んでくる音が聞こえる。
音だけで火竜夫婦が飛んできていると分かった
(あぁ、、、よかった、、、)
少しして俺は意識を失った。

その後俺の目が覚めたのは、メタセポルタ広場の治療室だった。
俺を助けてくれた火竜夫妻が、任務中だったハンター達に原型を留めていない俺を渡し、緊急治療室に運ばれたらしい。
医者からは、ここへ来たときは、人間かどうか顔が無ければ判断ができない状態だったらしい。
しかし、直ぐに治療できたこと、医者の懸命な努力があってなんとか一命を取り止めることはできたらしい。
その後、3ヶ月間俺は昏睡状態となり、今に至るという。
19/12/31 18:01更新 / まーや
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■作者メッセージ
ラヴィさんの圧倒的な力には勝てない読者さん。

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