連載小説
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 3 〜生き残りたいのなら〜


「さあさあグルメレースの始まりだゾーイ!!!」

会場は熱気に包まれ、逃げる者たちがコースに立たされた。

「カービィ…マルク…もしも…ボクが食べられチャったら…どう思うノ??」

マホロアがポツリと呟いた。

「そんなこと言っちゃダメだよ。
諦めなかったら成功するはずだから…」

カービィはマホロアの頭を撫でた。

「アリガトウ…カービィ…キミみたいな友達と巡り合えて…ボク、嬉しいヨォ♪」

マホロアはカービィに笑顔を見せた。

「じゃあゴングを鳴らすでゲス!!」

大王の手下のエスカルゴンが、アナウンスを通じてゴングを鳴らすように命令した。



カーン!!



一匹のワドルディがゴングが鳴らすと同時に、3人は走り出した。

スタートダッシュはうまくいったみたいだ。

他の逃げる者たちも、みんな風を切るように走った。

「容赦はせぬぞ!!!」

後ろからドスのきいたキュレムの声が聞こえた。

ってか喋れるんだ…。

カービィはそう思った。

観客たちは凄まじい熱気の中、逃げる者たちを応援していた。

「頑張れ!!!」

「負けるな!!!」

何であの人たちは参加しなくていいんだろうか…とマルクは思った。


しばらく走ると、ウィスピーの森にさしかかった。

逃げる者たちの頭上からリンゴが雨のごとく降ってきた。

「わああい♪」

カービィは口をぐわっと開けると、リンゴをすべて吸い込んだ。

「すご〜い!」

だが、関心している場合ではない。

ドスドスと後ろから悪魔の地響きが聞こえてきた。

「見つけたぞ!!」

空腹のキュレムが、みんなに襲いかかる。

ガシッ…!

誰か捕まったみたいだ。

「離せぇ!!」

捕まったのは、ブロントバード。

「みなさん!危険ですので早くこちらへ!!」

ワドルドゥ隊長がみんなを誘導した。

「でもブロントバードが…」

「早くっ!!!」

マルクの言葉を無視して、ワドルドゥ隊長は急かすようにマルクの背中を押した。



キュレムから50m離れたところで、

ゴクン…

という「何か」を嚥下する音が森に響いた。

「何か」とは恐らく「ブロントバード」の事であろう…。

「怖いヨォ…」

マホロアは身体を震わせ、黄金色の目に涙を浮かべた。

「大丈夫…マホロアはボクが守ってやるのサ。」

いつもは、マホロアにライバル心を持つマルクでも、マホロアを悲しませたくはなかった。
13/09/14 11:41更新 / みかづき
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■作者メッセージ
マホロアが臆病なコになってます…(^p^)

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