捕食小説投稿所A>エヴァンゲリオン弐号機>人食いクジラ

人食いクジラ

エヴァンゲリオン弐号機

INDEX

  • あらすじ
  • 01 大海
  • 02 次の獲物
  • 03 観察
  • 04 クジラの記事
  • 05 クジラとの戦い
  • 06 クジラの体内で…
  • 07 何処かの国の王女
  • 08 王女の行く先
  • 何処かの国の王女

    船長がクジラに捕食されてから一週間がたった。
    街はいつも通りの様子で、平和な時が流れていた。
    しかし、この日は街の様子が違う。
    街の人々が落ち着かない様子で作業をしていたり、はたまた、店の飾りつけやらをしていたり。
    クジラは、人間たちには見えないところで、その様子をじっとうかがっていた。
    街の人たちの様子が少し変わっている要因は、何処か遠い国から、王女がこの港町にやってくるというのだ。
    あちらこちらで人々がその話題で立ち話をしており、店の人たちは慌てて店の準備をする。
    その様子をどこか楽しげに眺めているクジラは、何かをたくらんでいた。
    そして、その巨体を海の中に潜め、その時を待つことにした。
    しばらく時間がたち…。
    ちょうど昼ごろに、町の入り口から、豪華な馬車が街の中に入ってくる。
    中にいるのは、豪華絢爛なドレスを着た王女だった。
    その顔には、微笑みを浮かべており、馬車の窓から外の様子を眺めていた。
    馬車は、ゆっくりとしたスピードで街を進み、町の人はみんな、その馬車を前に、土下座などをしている。
    しばらく進んだのち、町の一番下のほうと呼べるところに馬車は止まり、中にいた王女が、ドレスをなびかせながら降りてきた。
    「どうも…こんにちは」
    王女は街の人たちに丁寧に挨拶をすると、にっこりと笑顔を見せる。
    その美しい容姿を町の人に見せながら、その場から歩き始める。
    その頃…海の中では、クジラがその巨体を動かし、王女がいる港町に接近していく。
    王女を食らうためだけに腹をすかせ、じっと昼まで待っていたのだ。
    港街が見えてくる、獲物がそばにいることを感じ取りながら、クジラは笑みを浮かべる。
    獲物の匂いが近くなっていくにつれ、ヒレの動きも活発になる。
    地上の王女は、港に泊まっているヨットなどを眺め、時折、ドレスを整える。
    クジラの接近など知らず、のんびりと。
    その時、海の水が急に盛り上がったか思うと、その水が海に零れ落ち、中からは、巨大なクジラがら現れた。
    王女はいきなりの事で動くことができず、その場にいた人々が、クジラから王女を引き離そうとする。
    しかし、石化したように動かなくなり、水しぶきが王女にかかる。
    「く…クジラ…?」
    王女はそうつぶやくと、目を閉じる。
    陸に上がったクジラは、王女に襲いかかり、その口に王女をがっぷりとくわえると、海の中に潜り、その後、一切出てこなくなった。
    残された町の人たちは唖然とし、ただ、その場に立ち尽くすのみだった。
    そして、王女は海の中に、クジラとともに消えた…。

    13/12/14 19:02 エヴァンゲリオン弐号機   

    ■作者メッセージ
    今回は、いつも通りのペースで書きましたw
    結構疲れますね…w