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人食いクジラ

エヴァンゲリオン弐号機

INDEX

  • あらすじ
  • 01 大海
  • 02 次の獲物
  • 03 観察
  • 04 クジラの記事
  • 05 クジラとの戦い
  • 06 クジラの体内で…
  • 07 何処かの国の王女
  • 08 王女の行く先
  • クジラの体内で…

    クジラの食道の中に落ちた船長は、脱出を試み、必死に手を伸ばす。
    しかし、そんなことをしても無意味で、非情にも、クジラの胃に吸い込まれていってしまう。
    生々しい音を立てる食道の肉壁は、船長をもてあそび、胃へと送っていく。
    そして…しばらくして。
    食道を進むうちに、噴門が見えてきた。
    噴門は、船長を歓迎するかのように開き、そのまま胃に落ちる。
    そして、胃に獲物が落ちたことを感じとったクジラは、お腹を優しく撫で、笑みを浮かべる。
    「くぅぅ…まさか呑み込まれてしまうとはな…」
    悔しそうな表所を浮かべる船長。
    その間にも、少しずつではあるが、胃壁からとくとくと胃液が流れ出していた。
    そのことに気が付いていない船長は、噴門から脱出しようと考え、噴門をこじ開けようとする。
    しかし、噴門は脱出することを許さず、どんなに力を加えようと、開くことはない。
    そうこうしている間にも、胃液は下のほうから徐々に溜まっていき、船長に迫る。
    「こ、この私が…こんなところで…っ」
    船長は、噴門に手をかけ、再度こじ開けようとする。
    それも無駄に終わり、結局手に力が入らなくなり、止めてしまう。
    胃液がどんどんと分泌され、船長の足が胃液につかる。
    始めは何ともなかったが、時間がたつにつれ、刺すような痛みに変わってくる。
    「ぐぅぅ…」
    うめき声を上げる船長をよそに、胃壁は船長に近づき、胃液は胃の中一杯にたまった。
    こうなってしまえば、もう獲物は逃れることを許されず、無残な最期を迎えるしかない。
    あいにくと船長は武器を持っておらず、持っていたとしても、使えなかっただろう。
    時間が経過するにつれ、船長の体はどろどろに溶けていく。
    皮膚は次第に柔らかくなり、どんどんと溶けていく。
    溶けたものは胃液に混ざり、色が変色していく。
    身体は鋭い痛みとともにゼリーの様になり始め、さらには胃壁のかき混ぜも加わったため、消化のスピードが増し、クジラの栄養になるしか道は残されてはいなかった。
    吐き出されたとしても、歩けないだろうし、普通の生活を送ることはまず、無理であろう。
    やがて船長の体の中にも胃液は侵入し、少しずつ、体の内部を溶かす。
    胃液は容赦なく体の内部を溶かし、その色は赤くなっていく。
    船長の意識はもうほとんど残っておらず、薄れゆく意識の中、何かをずっと考えていた。
    それは、一緒に過ごした家族の事なのか、はたまた、今までの人生を振り返っていたのかはわからない。
    そして、意識はぷっつりと途切れ、後に残ったものは、消化された船長の服や、装飾品だった。
    栄養にするために、胃は小腸に送り、小腸の中で栄養を吸い取られていく。
    そしてそれは、やがては糞に変わり、大腸へと運ばれ…。
    「…おっ」
    クジラはいつものサンゴ礁に行き、用を足す。
    そして、新しい獲物を探しに行くのだった。

    13/12/15 11:31 エヴァンゲリオン弐号機   

    ■作者メッセージ
    いつの間にか、1000文字を越してましたw
    今回は、描写を濃くしてみたつもりですw
    次の捕食でラストにしようかなぁ…wと思っていますw