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人食いクジラ

エヴァンゲリオン弐号機

INDEX

  • あらすじ
  • 01 大海
  • 02 次の獲物
  • 03 観察
  • 04 クジラの記事
  • 05 クジラとの戦い
  • 06 クジラの体内で…
  • 07 何処かの国の王女
  • 08 王女の行く先
  • クジラの記事

    クジラの腹の中にいる記者は、必死にクジラに吐き出してほしいと呼び掛ける。
    記者が何度か呼びかけたのち、声がクジラに届いたのか、
    「そんなに俺の記事を書きたいのか?仕方ねぇなぁ…」
    と、呆れたようにクジラはそう言う。
    それを聞いた新聞記者は嬉しくなり、
    「吐き出してくれるんだね!」
    記者は、クジラの腹の中でこの上ないほど喜ぶ。
    その時、胃壁が激しく動き出し、そこから胃液が出てきた。
    「バーカ、お前を吐き出す気なんて少しもねぇよ」
    クジラの声が胃の中に響くと、胃液が記者を包み込む。
    記者は、必死に這い上がろうとするが、肉厚な胃液が邪魔で這い上がれない。
    「そんなぁ…吐き出してくれないのか…」
    胃液は新聞記者の体にまとわりつき、衣服を溶かしていく。
    何とか這い上がろうとするものの、すぐに滑ってしまう。
    同じことを繰り返しているうちに、胃液は皮膚を溶かしていく。
    「ぐぅぅ…っ」
    強烈な痛みに耐え、噴門を目指す記者。
    その間に、足がぼろぼろに溶け、骨が丸見えになっていた。
    「ふふ…苦しめ…」
    クジラは、お腹を撫でながら、上機嫌で言う。
    胃壁は、新聞記者と胃液をかき混ぜ、消化を進める。
    新聞記者の体は、いつの間にかどろどろになっており、原型をとどめていない。
    内臓や脳は、すっかり消化されてしまったようだ。
    新聞記者の目は、闇に覆われ、何も映らない。
    当然のことだ、消化されてしまったのだから。
    言葉を発さなくなった新聞記者を、胃は腸内に送る。
    かゆ状になった記者は、どんどん腸壁に吸収されていく。
    長い長い小腸を、時間をかけて進んでいく。
    その間、クジラは地上の様子を観察したり、海を悠々と泳いでいた。
    海の中は、透き通っていて、先のほうまでもよく見える。
    海底深くには、当たり前のように深海魚が泳いでいる。
    クジラが遊泳を楽しんでいる頃、小腸では、吸収を済ませ、残りの栄養がなくなったものを大腸に送る。
    「ん…」
    クジラはクルリと一回転をすると、サンゴの隙間に入り込む。
    しばらくしたのち、隙間から出てきて、すっきりした顔で海の中を泳いでいく。
    クジラは、また新たな獲物を求めて、毎日地上界と海の中を往復するのだった。
    さて、次の獲物は、どういった人間なのだろうか…。

    13/11/24 14:38 エヴァンゲリオン弐号機   

    ■作者メッセージ
    今回は、いつもより文字数を減らしましたw
    毎回1000文字は疲れますね…w
    次回はバトルを入れようと思いますw