連載小説
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地球を離れて
2789年10月3日
僕は、いつものように学校から家に向かって歩いていた。
家に帰っても、やることは勉強するかテレビを見るかくらいで、ほかにやることはない。
昔はもっと良かったらしいけど、今の地球はアポカリプスの支援無しではやってられない状況。
銀河連合に入れば解決することなのに、地球連邦は頑なに拒否し続けている。
いっそのこと、アポカリプスに地球を制圧してもらうべきだという人もいるし、
金持ちの中には、ハイパードライブを搭載した船で地球を脱出する人もいる。
なぜ地球に生まれてしまったのか......なんてことを考えているうちに自宅がある集合住宅に到着。
国が建設費をケチったせいで、この集合住宅にはエレベーターが付いてない。
仕方ないので階段を上り、5階の自分の部屋へ向かう。
郵便受けを見ると、パンフレットらしきものが挟まっていた。
それを回収し、鍵を開け中に入る。
中はとても狭い、四畳半の部屋にキッチンがあるだけだ。
風呂とトイレは1階の共有スペースにある。
共同の風呂は広いとは言えず、一度に20人ほどしか入れない、入れないと言っても、使用できない
と言う意味ではなく、文字通り20人で部屋が一杯になってしまう。
こんなひどい環境だが、宿無しよりはましだ。

部屋に入り、荷物を置き、いすに座ってテレビをつける、チャンネルを回し、面白いものがないか
探す。
特になかったので、ニュースを見ることにした。
ニュースを見つつ、さっき回収したパンフレットらしきものの内容を確認する。
内容を見て驚いた、まさかこんなことがあるなんて......。
リチャード・ルビンと言う人が宇宙を一緒に探索したい人を捜しているというものだ。
居住スペース、水、食料も支給されるらしい。
参加できるのは、このパンフレットをもらった人だけだという。
参加条件は特になし、未成年でも、戦えなくても良いという。
つまり、僕でも参加できるということだ。
参加したい人は、10月4日 12:00に大和川の河川敷に行けばいいようだ。
地図も付いていた。
地球での生活にうんざりしていた僕は、当然参加するつもりだ。
定員=パンフの数らしいので、弾かれることもない。
とりあえず、参加できることは決まった。
テレビを見つつ、時間をつぶす。
気付いたら7時だった、食料の配給を受けに行かないと。
家を出て公園へ向かう。
公園に到着、配給品をもらいにきた人たちの列に列ぶ。
少しして、自分の番がきた、夕食と明日の朝食を受け取り家に帰る。
自宅に到着、中に入り、夕食を食べて、明日に備えて早めに寝ることにした。

翌日。
寝るのが早かったため、5時に目覚めた。
やることもないので、テレビをつける。
本当に暇だ。
だが、宇宙に行けば解決するだろう。
7;12
朝食を食べる、僕が生まれたときから、朝食はご飯と味噌汁だけだった。
金があれば配給品位外の食料を買えるが、一般人には無理だ。
だらだらとテレビを見ながら過ごし、現在11:32。
そろそろ出発した方がいいだろう。
家を出て、大和川へ向かう。
河川敷に降り、地図を確認する、位置はここであっているようだ。
待機場所には、看板が立っており、[12:00までお待ちください]と、書かれていた。
11:55
もうすぐ時間だが、僕以外誰も来ていない。
こんなおいしい話なのに、誰も来ないのはおかしい。
不安になりつつも待ち続け、12:00になった。

突然目の前の像が歪み、宇宙船らしきものが現れた。
船首のハッチが開き、人が降りてきた。
「よう、来ると思ってたよ」
その人が話しかけてきた。
「よかった......話は本当だったんですね」
「もちろんだ」
「でも、なぜ僕しかきてないんですか?」
「それはな、あれはおまえだけに送ったんだよ」
「え?」
「ちょっとした気まぐれだよ、俺は暇なもんでな」
「なぜ僕に?」
「なんとなくだよ、で、乗るのか乗らないのか」
「は、はい、もちろん乗ります」
「よし、じゃあ出発しよう、揚陸艇に乗ってくれ」
「ありがとうございます!」
船に乗る。
「さて、軌道上の母艦へ向かうぞ」
「そういえば、おまえの名前は?」
「遠藤 健人です」
「OK、遠藤、知ってると思うが、俺はリチャード・ルビンだ、よろしく」
「地球での生活はどうだった?」
「良いとは言えませんね、ついでにいえば暇でした」
「ほんと、何で地球は銀連にはいらないのかねぇ?」
「ですよね、yesと行えばいいだけなのに......」
「まぁ、おまえは運がいいな、宇宙へ行けるんだからな」
「船での生活はどんな感じなんですか?」
「快適だぜ、最新の設備が揃ってるからな、お前には士官用宿舎を使ってもらう」
「士官用? 軍艦なんですか?」
「ああ、カロン級フリゲートで、艦名はASS Steelboltだ」
「ボルト?」
「そのボルトじゃない、クロスボウのボルト(矢)のことだよ」
「なるほど、どんな船なんです?」
「全長500m、武装はプラズマ砲、レールガン、レーザー砲、VLS(垂直発射装置)
などだな、装甲厚は船体で75cmぐらいだ」
「500mって相当大きいですよね?」
「宇宙戦闘艦なら小さい方だぞ、コルベット(最小)が200m、駆逐艦(中)が800m、
巡洋艦(大)が1800m、戦艦(最大)なら2500mはあるぞ」
「......すごいですね......」
「まぁな」
「さて、話が長くなったな、離陸しよう」
「はい」
重力制御装置によって浮上し後部の比推力可変式プラズマ推進器によって加速、機首を上げ上昇
、秒速7.8kmまで加速し、低軌道に浮かぶASS Steelboltへ向かう。
「あれが俺の船だ」
「近くで見ると大きいですね」
「500mあるからな」
「さて、中に入ろう」
格納庫のハッチが開く。
減速しつつ接近し、格納庫内に着地。
「ついたぞ、気圧調整が終わるまで待ってくれ」
「はい」
数秒後。
「OK、船へようこそ、さあいこう」
揚陸艇から降り、ルビンの指示に従い居住区へ向かう。
居住区の船首側は士官用宿舎だ。
「ここがお前の部屋だ、好きに使ってくれ」
「すごい!高級マンションの部屋みたいですね!」
「アポカリプスの住宅はどこもこんな感じだぜ」
「そうなんですか? 羨ましい......」
「着いたばかりだが、こっちに来てくれ、友達を紹介しよう」
「友達? どんな人ですか?」
「人じゃないんだがな......」
「どういうことですか?」
「見ればわかる、ついてこい」
言われたとおりついていく、二つ隣の部屋だ。
「少し驚くかもしれないな、開けるぞ」
「はい」
ドアが開いた、そこには、白い毛で覆われたドラゴンのような生き物がいた。
「わああああぁぁ......ドラゴンですか?」
「違う、ワイバーンだ」
「ワイバーン? 何ですかそれ?」
「知らないのか? なら説明しよう」
「ワイバーンってのはドラゴンに近い生き物だがちゃんと違いがある。ドラゴンは4本足で背中に
翼があるが、ワイバーンは鳥のように2本足で前足が翼になってるんだ」
「そうなんですか......知りませんでした......」
「喋っても良いかな?」
「ああ、かまわんぞ」
「このワイバーン、喋れるんですか?」
「喋れて何か悪いことでもあんのか?」
「い、いえ、大丈夫です、すみません......」
「こいつはギャロウズだ、ガンマ13Cで知り合ったんだ」
「よろしくな」
「はい、よろしくです」
「さて、昼飯にしよう」
「おう」
「わかりました」
3人で食堂へ向かう、右舷側の士官食堂だ。
「ここが食堂ですか? 豪華ですね」
「士官用だからな」
「さて、飯を持ってくるから待っててくれ」
「OK」
「はい」
ルビンは昼食を取りに行った、ギャロウズと二人きりだ、少し怖い......。
「あ、あの、ギャロウズさんはなにを食べるんですか?」
「俺は雑食だから、大抵のものは食えるぜ、なんなら、お前を喰ってやってもいいんだぜ?」
「ちょっっ、やめてください」
「冗談だよ、さて、そろそろ来るはずだ」
「もってきたぜ、これがギャロウズの分、こっちが遠藤の分だ......で、これが俺の分」
「すごい!こんなのテレビでしか見たことないです!」
「うちの船では毎日こんな感じだ」
「贅沢ですね」
「地球が貧しすぎるだけだよ」
「ですね......」
「さて、食べようぜ」
「はい」
その後、昼食を食べ、自室に戻った。
ルビンによると、これ以降は自由行動らしいので、部屋に置いてあったホロディスクを
見ることにした。
ホロディスクには、50本以上の映画が収録されていた、どれを観るか悩んだが、フロントライン
2515、と言うのを観ることにした。
まあ、ふつうに面白かった、良い意味で。
3:12
ルビンから連絡だ、次の目的地はデルタ11Dと言う惑星らしい、どんな星か分からないが楽しみだ。
まあ、こんな感じで宇宙での生活が始まった。
15/09/19 18:36更新 / トゥルム
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■作者メッセージ
はぁ、書くの疲れた
3時間ほどかかりました
微妙な文章ですが...
次のパートはまた暇なときに

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