読切小説
[TOP]
変わったサービス
「たまにはあそこのお店に行ってみようかな」


僕はカラカラ、救助隊だ。


僕の友達はピカチュウ、いつも僕と一緒に戦ったり、手助けをしてくれる。


「ねぇ、ピカチュウ」


「なにかな?」


「たまにはゴクリンのあのお店に行こうよ」


「れんけつてんかぁ、そういえばたまにしか行ってないよね、行ってみようか」


ゴクリンのれんけつてんにつくと、店主のゴクリンが店の中から出てきた。


「いらっしゃい!」


店主のゴクリンは相変わらずのようだ。


「あの、今日はあんまり用事がないんだけど、よってみたくて」


「そうですか、では、話し相手でもなりましょうか」


しばらくゴクリンと話をして…。


「ふぅ、立ってるのも疲れたなぁ」


「僕もだよ、どこかで休もう」


するとゴクリンは、僕達の方を見て…。


「では、ワタシのお腹で休むのはどうですか、お金は取りませんよ」


「えっ、ということは…」


「はい、あなた達を丸呑みにして、お腹に収めるのですが…いかがです?」


いきなりこんなことを言われても、戸惑ってしまう。


確かにゴクリンは丸呑みが得意そうだが…大丈夫だろうか。


あの大きな口に呑み込まれたら、戻ってこれない気がするけど…。


まあ、ちょっとだけなら…。


「僕は入るよ、ピカチュウは?」


「う、うん、君が言うなら、僕も入るよ…」


なんだか、嫌そうだ。


確かに、誰でもお腹に入るのは嫌だろう。


「無理に入らなくてもいいんだよ」


「そうですよ、あまり無理しなくても…」


ピカチュウはそれを聞くと、


「じゃあ、僕は外で見てることにするよ」


というわけで、僕一人で入ることになった。


「では、行きますよ」


口をグバっと開いたゴクリンの口の中は、まるで暗黒空間につながっているかのように、真っ暗だ。


この中に入ってしまえば、出られないかもしれないけど…。


「じゃあ、お願い」


僕の小さい体をゴクリンに任せる。


はむっ…ごっくん。


「えっ…?」


あっという間の出来事過ぎて、よくわからなかった。


体を咥えられたかと思うと、もう胃の中にいた。


僕はびっくりして、暴れそうになったが…。


(あ、そうか、これはサービスなんだっけ)


と、胃の中をじっと見ていた。


噂通り、胃の中はかなり広く、何でも呑み込めそうな胃袋だ。


たしかにこれなら、大きな獲物でも呑み込んで消化してしまえるだろう。


想像してみると、とても恐ろしい。


顔に似合わず、結構恐いんだな。


なんて思いながら、胃袋の中特有の音の中で、休ませてもらうことにした。

16/08/15 19:08更新 / 猫缶
■作者メッセージ
今回は、ゴクリンのvore小説を書いてみました。

この小説は、pixivにも投稿しています

TOP | 感想 | RSS

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35b