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殺し合い

*流血描写に注意

部屋のドアの隙間から拳銃が滑り入れられた。

「ベレッタ92fs、弾は15発だ。」
ユーリは再びニヤリと笑みを浮かべ、パソコンを操作した。

アレハンドロの目の前の真っ白な扉が開き、その先には暗闇が広がっていた。アレハンドロは銃に弾が装填されているのを確認すると銃を構えた。

途端に、涎を垂らした凶暴化した大きなバクフーンがアレハンドロに襲い掛かった。彼はバクフーンの開いた口に銃口を押し込むと、引き金を引いた。白い壁には血の赤い滴が派手に散らばった。バクフーンが床に崩れ落ちると、暗闇の向こうに何匹かポケモンがいることに気づいた。そのポケモンたちもアレハンドロの隙を突こうとしていた。彼が目線を少しずらした時、2匹のポケモン: ゾロアークとフローゼルが襲い掛かった。彼はゾロアークの胸を撃ち抜き、フローゼルの頭を撃ち抜こうとしたが、素早くかわし彼の腕に噛み付き肉を喰いちぎった。

「パパ!」
それを見ていたホルヘが叫んだ。

レオナルドはこの時誰にも知られず手の中に書類を留めていたクリップを持っていて、手錠の鍵穴に差し込み、それを開けた。
次の瞬間、兵士のホルスターの拳銃を奪い素早く撃ち殺すとリザードンの頭を吹き飛ばした。空になった拳銃にマガジンを入れたとき、ラティアスががっしりとホルヘを捕まえ、舌舐めずりしていた。
「もう少しだったな。まさかこうなるとは。とりあえず、銃を置くんだ。」
レオナルドは構えていた銃を置いた。
「ホルヘを離せ。」
「いいとも。だが、君には罰を受けてもらうよ。」
レオナルドはユーリの白衣の下には銃の収まったホルスターがあるのに気がついた。そして、ユーリはホルヘにわからないようにそれを掴み、ホルヘの手を引き、レオナルドはラティアスにどこかへ連れて行かれてしまった。

「ホルヘ!レオナルド!」
アレハンドロは血に染まったガラスの向こう側を見ながら叫んだ。食らい付いていたフローゼルの口に無理矢理指をねじ込み、歯を食い縛ると力任せにフローゼルの顎を外した。安堵の息を漏らした瞬間、暗闇の中の大きな影がゆらりと動き、彼に飛びかかった。それはスイクンだった。彼は一瞬の隙をついてスイクンの身体の下に潜り込み、心臓に向けて数発の銃弾を撃ち込んだ。スイクンがアレハンドロの上に力なく倒れたため全く身動きが取れなかった。

ポケモンが出てきた扉が閉まると、アレハンドロは深く息を吸い込み、スイクンの死体を少し持ち上げ、自力で脱出した。そして、床に仰向けになり深く深呼吸して呼吸を整えた。

しばらくするとドアが開き、話しながら3人の兵隊が入ってきた。
「見ろよ、戦い疲れて眠っちまってるぜ。」
「こりゃ、すげーな。1人で4匹殺っちまうなんて。」
「さすが、海兵隊最強の男だ。」

その時、アレハンドロが急に銃を握って起き上がり、2人の頭を撃ち抜き、残りの1人のイアホンを撃ち砕いていた。

焦った兵士は彼にテイザーガンを撃ち込み、気絶させてしまった。



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