戻る / 目次 / 次へ

フアレス

しばらく走ると4台の警察車両が彼らの運転するハンビーを前後で挟むように入ってきた。
「ケイレブ、別に護衛は頼んでないわよね?」
ティアはケイレブに尋ねた。
「ああ。チャーチに確認してみる。」
無線をチャーチに繋いで、今起こっていることを話した。
「チャーチ、警察の護衛は必要無いって言っただろう?」
「俺も現地の警察や部隊に護衛の依頼はしてない。…危ないと感じたら撃ち殺せ。」

無線をコウタたちに繋いだ。
「ケイレブ、ルームサービス頼んだのか?」
「いいや、こいつらは強盗だよ。チャーチから伝言だ。危ないと感じたら撃ち殺せってよ。」
「前にも後ろにも…私たちサンドウィッチじゃない?」


砂埃が舞った時、前方の警察車両の機関銃はこちらに向いていた。
「カルメン、伏せて!」
フロントガラス防弾のため撃たれても割れることはなかった。ティアはそのまま加速させ警察車両を押しのけた。
平坦な場所に出ると彼らはハンビーを止めた。その間も“警察”は撃ち続けていた。少し攻撃が収まった時、ティアとケイレブは銃を構えて外に出ると彼らを制圧した。

後ろではユウキたちも制圧射撃をしていた。
「¡Párenlo!(やめろ!)」
1人が倒れた仲間の手当てをしながら叫んだ。
ユウキたちは撃つのをやめ、警戒した。
「Ayúdennos, por favor.(助けてくれ。) Somos policía federal.(俺たちは連邦警察だ。)」
ユウキが手を貸そうと一歩近づいた瞬間、手当てしていた男は拳銃を取り引き金を引いた。弾はユウキの頭を掠め、彼はその場に倒れた。ユウキの体が地面につくかつかないかの所でコウタとフローゼル、ケイレブは一斉に彼らを射殺した。
「ユウキ!」
「こめかみを掠っただけだ。」
ケイレブは殺した敵の手首を見た。
「見てみろ、13って入れ墨があるだろう?マフィアの手下である証拠だ。」


ハンビーに乗り込むと再び走らせ、チャーチの指示した建物に入った。
「衛星で君らを確認できるよ。明日の朝また話そう。」

フローゼルはユウキの傷の手当てをしていた。
「結構切れてるか?」
「そこまで深くはないわ。でも、縫うからじっとしてて。」

次の日、10時にチャーチからのビデオ通話が入った。
「随分と楽しんだようじゃないか?」
「とても有意義だったよ。」
「後は君らのやり方に任せよう。少なくとも、そんな車で彷徨いてたら取り囲まれて集中攻撃されるのがオチだ。そこで、君たち用に新しい車を用意しといた。」
「他に情報はあるか?」
「奴は車マニアらしい。」
「いい情報だ。」




戻る / 目次 / 次へ

top / 感想 / 投票 / RSS

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35b