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白い怪物

意地悪気にレシラムは喉を鳴らして研究員を呑み込み、満足気に腹を摩っていた。

彼女の腹はぐにょぐにょと動いていた。僕は嫌な汗をかいていた。空になったライフルを放り投げ、拳銃を構えて引き金を引いた。

カチッ
「こんな時に⁉…」
薬莢が詰まり、スライドが閉鎖不良を起こしていた。
「ふふ…そんなに嫌がることないでしょう?」
嘲笑いながら、レシラムが近づいてきた。
「私のこと怖い?」
「怖くないわけないだろう…」
銃が直ると、レシラムの頭に全弾撃ち込んだ。
ホールドオープンした拳銃を床に置いて、火薬と血の匂いのする空気の中で大きく息をした。

「うふふ……それで勝ったつもり?あなたまだ若いのね…何歳なの?」
「は…20歳…」
僕は震える声で答えた。
「あら…一番美味しいときじゃない?」
ベロリ
「うえっ…」
大きな舌が僕の顔を舐めた。同時に生臭い嫌な臭いが鼻を刺激した。
「まずは味見♪」
彼女の傷は跡形もなく治っていた。僕が逃げようと脚に力を入れたとき、バサっと白いい翼に覆われた。
「逃がさないわよ。」
翼で僕を顔の目の前へ持ってきた。ベロリ、ベロリと生臭い涎や吐息に15分ほど耐えていた。僕の着ていた服を生臭い涎を吸って重くなっていた。
「やっぱり美味しいわ。」

彼女は僕を咥え込むと、甘噛みした。舌の上に強い力で押し付けられ、舌の汚れがもろに顔を覆い、口の中に入ってきた。
「やめろよ!」

ごくり
そのまま、呑み込まれてしまった。強烈な匂いの胃の中には沢山の骨とジムーの名札があった。



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