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メキシコからのメール

翌朝、カルメンは息苦しさで目を覚ました。
「あっ、いけない!」
ぐじょっという音とともにユウキは吐き出された。
「タイムリミットギリギリだった。」
「ごめん。」

「起きたか、お二人さん?朝食はもうすぐでできるぞ。ユウキ、食べる前にシャワー浴びて来い。俺まで吐きそうになる匂いだ。」
ケイレブがエプロンをつけて寝室に来た。
「それ、私への悪口ってとっていいかしら?」
「冗談だよ。」
カルメンは充電してあったスマホを確認した。
そこには一件のメールと写真が送られていた。
「父さんだわ。」
「元気そうか…?」

カルメンの顔がみるみる強張っていった。
『愛してる』と書いた数時間後に射殺された父親;ハビエルの写真が添付されていた。さらに、2枚の写真が送られてきた。それは撃たれて血塗れになっている母親とバスタブで紅く爛れた皮膚の弟たちのものだった。一番下には『次はお前だ。』そう書いてあった。
「許さない!」
スマホの画面に大粒の涙が落ちた。

ケイレブはカルメンの肩を支えて、あることを決断した。
「一緒に犯人を地獄に送ろう。」

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