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目覚めた場所は

僕は薄目を開け、眠い目を擦った。

ふと気づけば、首からVISITORというカードがかかっていて空いているデスクで眠っていたようだった。

「時差ボケですか?」
誰かが僕にそう聞いた。
「コーヒーでも?」
「あ、ありがとうございます。」
その人はカップに入ったホットコーヒーを僕に差し出した。僕はそれを受け取り少し飲んだ。

「僕の言ったことをほとんどメモしたんですね。感心です。」
「昔から何でも書き留める癖があって…」
自分が何をメモしたのか全く分からないが上手い具合に誤魔化した。

「では、30分後にまた来ます。」
そう言ってヴィクターは行ってしまった。自分のとったメモ(?)を見ると筆跡は自分のものと全く同じだった。メモの内容は主にこの研究所についてだったが、僕はとある項目にアンダーラインをしていた。それは観察されているレシラムについてだった。

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