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Matadores,18

*ここでの会話は全てスペイン語である。

「たった2つでいいのか?」
5つものタマルを食べたケイレブは不思議でしょうがなかった。カルメンはゾロアークなのだ。

楽しく漫談していると、何か物音が聞こえた。
ケイレブは口に人差し指を当て、しーっとカルメンに指示した。
音の持ち主は鍵をこじ開けようとしているようだった。
パスンッ
サイレンサー付きの銃で鍵を吹き飛ばしたようだった。玄関のドアが開けられ、何人かが入ってきた。
キッチンに立てこもったケイレブとカルメンはひそひそ声で話し合っていた。
「足音が聞こえるわ。2、3人かしら?」
「違う…耳をすませなきゃいけないのは腰の銃やナイフの音だ。」
「戦うの⁉…相手は武器を持ってるのよ?」
「ここはキッチンだ。武器なら山ほどある。」
「ナイフ?」
「違う…まな板とフライパンだ。」
ケイレブはまな板を持って、壁に寄りかかって息を殺した。

「もぬけのか……」
ドスッ、うぐっ……パコン!
「1人…あと3人…」
ケイレブは倒れた1人をカルメンに頼み手足を縛らせるとグローブを奪い、手招きした。
パコン!
拳銃を構えている手をフライパンで叩き折り、まな板で頸を叩いて気絶させた。
拳銃を奪い、駆けつけた残りの2人の殺し屋に撃ち込んだ。
防弾チョッキを着てはいるが、9mm の弾を撃ち込まれて衝撃を受けないはずがない。
2人ともその場に倒れた。
「肋骨は軽く折れてる。」
「貴様…何者だ?」
「それはこっちのセリフだよ。」
ケイレブは連中の1人の腕に気になるタトゥーが入っているのに気づいた。
「18[ディエシオチョ]…なるほど…このままあんたらを警察に突き出してやる。」
その名を聞いてカルメンの顔に恐怖が見えた。

警察はその4人組を署まで連行して行った。
「治安の悪さは昔と変わらないか。」
「18…狙われたのは…」
「俺だ。空港からずっと追けてきたんだろう。」
「でも……どうして?」
「さあな。」


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