戻る / 目次 / 次へ

機内

搭乗の際、僕たちは窓側3列の席に座った。離陸してから約1時間後、僕はユキに席をチェンジしてと頼まれた。

そして、僕がバク(ケンジ)とユキの間に座ることになった。

しかし、これが後に僕が後悔することとなってしまうのだった。

そこから約2時間後機内の電気が消されて、彼方此方から寝息が聞こえていた。僕は映画:COCOをスペイン語で見ていた。
映画を見終えてブランケットを被ろうとした時、ユキがブランケットを掴んでいる僕の手を止めた。
「まさか寝る気なの、ハル?」
「ダメなの?」
「ダメでもいいわ。でも、寝かせないから。」
「え…」
ベロリ
「うっ…」
ユキとバクはもう悪魔の姿になっていた。そして僕が気を抜いた瞬間にユキが僕の横顔を舐め上げた。
「時差ボケになっちゃうから。」
「でも寝かせないわよ。」
「何ごじゃっぺ言ってんだっぺよ!(何いい加減なこと言ってんだよ!)」
ベロリ
「嘘だろ?」
僕は今舐めたのがユキじゃないことに気がついた。
「機内じゃお前のこと食えないからなぁ…舐めるだけで我慢してやろう。」
ベロリ、ベロリ…
両サイドをがっしりとホールドされ舐められてしまった。
「そろそろやめて……臭い…」
あぐ…
「耳噛むのやめて…」
約30分後、顔が2人の涎で生臭くベトベトになると僕は無理矢理立ち上がってトイレに入った。
「うぇ…生臭い…」
顔を水で洗い、席に戻った。その頃にはバクとユキは人間の姿になっていた。
「早く着かないかしら?」
「君は早く僕を食べたいんだろ?」
「バレた?」
「バレないわけがない。」

戻る / 目次 / 次へ

COCO→『リメンバーミー』
ごじゃっぺ:いい加減、デタラメという意味

19/05/01 23:44 Haru & José(Pepe) & Javier

top / 感想 / 投票 / RSS

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35b