とある双子
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- やって来た双子 -

《過激な描写を含むため注意を願いたい》

インド洋に面した小さな港町。

そこには様々な文化を持つ人々やポケモン、竜人、獣人などが住んでいる。

また、それ故にマフィアが数多く本拠地を置いている;ロシア、中国、イタリアそしてコロンビアのマフィアがこの町を牛耳っている。

そんなこの町にとある双子がやってきた。

その双子は明け方、バーに入った。

バーテンはハッと驚いた。白人の双子で葬式に着ていく喪服のような服装の双子が店先にいたのだから。

「子供の来るところじゃないぞ、ここは…」

バーテンは双子に声をかけた。

「私たちバラライカさんのもとでお客を取ってるの…ここで待ってていいかしら?」

双子の女の子の方がロシアンマフィア(通称ホテルモスクワ)のバラライカの名詞を出した。

「奥へ座んな…」

「ありがとう、おじさん。お客さんは私たちを見れば分かるわ…」


しばらくして、バラライカの部下の2人がバーへやってきた。

「よう、調子はどうだ?」

「そう良くはないな。」

「集金のついでだが、ウォッカをもらってもいいか?」

2人の男がウォッカを飲んでいると、双子が近づいてきた。

「ねぇ、おじさん…遊ぼうよ。」

「すまないな、坊主。俺たちは忙しいんだ。また後…」

「ねぇ、遊ぼうよぉ…」

男の子はニヤリと不気味な笑みを浮かべ、妙に白い歯を見せた。

「……サ、サハロフ、コイツら…」

サハロフと呼ばれた声を掛けられた男はすぐに胸元のホルスターから拳銃を取り出そうとした。

ぐしゃ

拳銃の握られた腕が目の前の男の子……ラティオスに切断され、口元へ運ばれていた。

さらに腕を咥えながら、サハロフの胸を切り裂いた。

床には真っ赤な血が広がり、他の客は足がすくんで倒れてしまった。

「バレちゃったね、姉様…コイツら勘がいいよ…」

「だめよ兄様、バレないようにやらなくては……」

「どうしようか……」

「そうね……」

女の子の方が鮮やかな色の布で包まれた大きな“もの”を持って、その布を剥がした。

…見えたのは……マシンガンだった…

「天使を呼んであげましょう…天国はいいところだって言うわね…」

バーには銃声と悲鳴が木霊し、血の海となった。

ラティオスは虫の息のサハロフに近づくと大きく口を開けて丸呑みにした。

もう1人のバラライカの部下は逃げようとした。

「だめよ…逃げたりしてはいけないの……」


両脚を撃たれてしまった。

ラティオスはその元へ駆け寄り脚の血を舐めていた。

「……ふふふ…美味しい…」


女の子の方は、まだかろうじて息のあるバーテンに近づくた。

「……た、頼む…医者を…」

「お医者さんは来ないわ……私が治療してあげる……」

銃をおき、ラティアスへと姿を変えた。

「安らかに眠りなさい…」

ごくんと音を立ててバーテンを呑み込んだ。


ラティオスは両脚を撃たれたバラライカの部下を車に乗せるとラティアスに声を掛けて車に乗せ、何処かへ走らせた。車の中は血の匂いが充満し始めていた。

「誰だったかしら兄様…究極の愛はカニバリズムだと言ったのは……エドガーランポ?」

「違うよ、姉様…彼はネクロフィリオだったんだ……」

「リチャードマイスン?……」

「だったかもしれないね…」

「彼らはこの匂い嗅いだのかしら…命の流れ出る匂い…」

「…鉄錆と汐の匂い…」

「事切れる刹那の匂い…」

「僕らは贅沢なんだ、姉様…」

「そろそろ動き出すかしら、この町みんなが……」

「これで9人…予定に無いものも殺してしまったからね…みんなが僕らを殺しに来るよ…楽しみだね、姉様……」

「うふふ、兄様……本当に楽しみ……」
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