読切小説
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ラドンのお食事
読む前に少しグロい(グロテスク)な表現が出てきます。苦手な方は、戻っていただけると幸いです。では…













「グルゥ……」


私の名前は、ラドン。
ドラゴンだ。人間の言葉を理解し話せる。

洞窟の中で一人きりの存在だ。
今日も人間という馬鹿が集団で来ると思う。私はその馬鹿どもを糧にして生きている。まぁ、無駄な浪費しなくても良いというのは助かる。


コツンッ…コツンッ…



どうやら、今日も懲りずに人間が来たようだ。聴力を活かして足音から数人と思われる。私はのんびりと欠伸をしながら人間が来るのを待つ。


暫くして、三人の人間が私の前に姿を見せた。武器を持っている。戦う気満々の思いが私の肌身に感じられる。


「お前を討伐しに来た!!今日こそ、お前が今まで食った人の魂の……」


人間の一人が何かを言っている。
だけど、私は聞く耳を持たない。聞いただけ時間の無駄だから。弱い犬ほどよく吠えるとは、まさにこの事か。

グゥゥ…


人間の長い前置きを仕方なく聞きつつお腹の虫が鳴ってしまう。


「……だから。お前はこの場で消える運命なのだ!!」

私は、睡魔に襲われ眠ろうとしたときに人間どもは動き出した。鞘から剣を出して、私のお腹に向かって突き刺してきた。


ブルンッ…


「なに!?」


鉄をも凌駕し弾力性がある私のお腹にそんな剣の攻撃が通るわけがない。私は人間どもの気が緩んだ隙を見逃さず、剣を手で取り上げて握り潰す。すると、二人の人間は、その私の姿に恐れをなして逃げてしまう。


だけど、私は、そんな愚かな二人の人間を逃さない。即座に尻尾で二人を捕まえて、口前に持っていく。


「止めろー!!俺は旨くない!!食うならせめて……隣のこいつから!!」


「てめー!!裏切るのかよ!!」


本当に馬鹿で愚かな人間どもだ。そんな口喧嘩をしても、食われる順番より自分の命の心配をした方が良いのに。どっちにしろ二人とも私に食われる運命は変わらないのに。


私はそんな事を思いながら口を開けて、二人の人間に食らいつく。久々の獲物に舌が勝手に動いてしまう。片方の人間は私の口内に収まり、もう片方の人間は下半身だけ外に出して足を精一杯動かして抵抗している。もう、助からないのに抵抗している姿を見てると早く楽にしてやりたい欲が出てしまう。


ガブッ!


私は我慢できずに軽く口を開けた後、その下半身を出している人間の腰の辺りにナイフの様な鋭い牙を落とす。それと同時に口を閉じる。


「ぎゃあー!!」


その人間は悲鳴を出して、動かなくなった。命が尽きたようだ。噛む力が強すぎたか?私は罪悪感を抱かない。今までも、たくさんの人間をこうして食らってきた。


そして、その人間から血がが流れ出して私の食欲は止まらなくなる。頭を上に向けて、口内には傾斜がつく。すると、片方の力尽きた人間はあっさりとゴクッと音を立てて飲み込み、もう片方の人間は必死に飲み込まれないように舌にしがみついている事がわかる。


だけど、獲物に手加減するほどお人好しではない。私は舌にしがみついている人間に舌を巻き付けて味と体力を奪う。

それから数分後、その人間の抵抗は静かになった。まぁまぁの薄塩味に満足し再び口内に傾斜をつけて人間をゴクッと丸飲みにする。この丸飲みするときの喉ごしは快感だ。

「ゲフッ…」


さて、腹の前に倒れている一人の人間を食らえば私の食事は終了だ。だけど、最後の楽しみは、ただ食うだけじゃつまらない。


私はじわじわと痛みと屈辱を与えて食らうことに決めた。
そして、その人間を両手で捕まえて握ぎる。


「ひぎゃあ!!」


相変わらず人間は脆弱で一握りで鳴く。


「うぅ…痛…痛い…痛い!!」


簡単に泣き喚く。どうして、こんな欠陥が多い生き物をこの世に残す私の友もいる。どうしてだろうか?私には、わからない。不思議なものだ。


そのまま、私は口前に持っていき舌で、その人間の全身を舐め回す。ほんのりと甘い味が舌を刺激して、私の本能は止まらず口の中に運んでしまう。その人間に唾液が上手い具合に絡み合い簡単に喉に落とせる。


まぁ、少しは楽しかった。

「去らばだ人間よ…」


私はゴクッと人間を飲み込んで膨れた腹を両手で撫でて満足する。


その後、日が暮れて膨らんだお腹は元の大きさに戻っていた。


「ふぁ〜」


睡魔が襲いかかり私は欠伸をする。そして、静かに体を丸めて睡眠を養う。








































コツッコツッ…


おや?


どうやら今日は変わった獲物が来たようだ。








END
14/01/13 16:11更新 /
■作者メッセージ
初めての読み切りでした。
ラドン君に出会えた獲物は『貴方(読者様)』かもしれませんね。

『捕食』ってイメージすると肉塊(被食者)をガッツリとワイルドに食らうような感じがしますw(えw


私的には同じ体格の竜人に弄ばれて、お腹の中で静かに眠らされたりして……すいません、妄想病が激しい作者でした。


それと、『高校生とドラゴン+β』の小説を読者の皆様に読みやすいように細かく修正しました。久々に私自身が読んでみたら……




「え!?一話目から誤字を発見。読みにくい。これ…私が書いたのか……」


という事態になりました。修正しときましたので……(本当に笑えない)



なにとぞ、これからもよろしくお願いします。


ぼちぼち小説を頑張っていきます。






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