連載小説
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1 ~失われた人生~
「はぁ、、、はぁ、、」
なんでこんな目に遭わなきゃいけないんだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それは20分前…
「また来るね」
「ありがとうね、またきてね、」
両親を幼い時に亡くし、祖母に育てられていた俺は、中学になった年、都市に出るために一人暮らしを始めた、といっても寮生活なのだが。
そして夏休みに祖母の家に帰省し、寮に帰ろうとした時、
「動くな」
後ろからドスの効いたかなり低めの声が聞こえ、後ろを振り向こうとすると、
「喰うと動く、いや、動くと喰うだな」
そんな冗談を言い最後に
「貴様には我々の玩具となって貰おうか、、」
と聞こえた瞬間、
「っ、、ぁあああぁあああ!」
叫びながら走り出していた。

そして今、
俺は龍に追いかけられていた
「チッ、クソが、大人しく捕まりやがれ」
息は上がりきっていてもうこれ以上は走れない。いや、休憩したらいい話だ、それに今隠れながら休憩してる。
そういえば俺の祖母の家は山の中にあり、勿論、バスなんてあるわけがない。だからいつも電車の最寄駅からは徒歩だ。
そして今いるのは木々が生い茂っている森の中で、こちらからも相手からも見えづらい場所だ。
(とにかく此処から逃げ出さないと)
しかし今動けば確実にバレる。もし捕まってしまえば一貫の終わりだ。
「うぅ、、まさかここまで手こずらせるとは、、、奴もなかなかやるなぁ、、」
ばれてないのかそれとも、
「しかし、まだまだだな」
そう聞こえた瞬間何かが俺の体に巻き付いてきた
これは...尻尾?
尻尾は俺の顔の鼻あたりまで収めており、喋れないし、息もしにくい。
「まだまだのようだな、人間よ。我に挑もうとするとは、貴様の匂いで既に場所は分かっておったぞ...」
終わった...
俺はもう死んだ同然だ。奴に捕まってしまえば命の保障は無い、
「それでは行こうか、、、」
奴の言ったことが俺の心を恐怖のドン底まで突き落とした。
「わわ!」
急に口の中に放り込まれる。
「暴れるでない、大人しくしていれば何もしない」
んな事しんじられるか!
俺はもう何も考えずにもがき、暴れ、抵抗した、が
「ええい!大人しくしろと言っただろ!」
奴の逆鱗に触れてしまった、、、
「暴れるならば、こちらも策をとらせてもらおうか...」
口の中が傾き始めた、
まずい!呑まれる!
俺は必死に舌にしがみついた。だが舌は唾液でヌルヌルしていて、一向に落ちる速度が遅くならない。
そのまま滑って行き俺の抵抗も虚しく散り、
「なっ...うわあアァァァァァァ…」
ゴクリ...
俺は足から飲み込まれていった。
「面倒くさい奴だ、まあ彼奴らに会わせれば少しは変わるかもな」
俺を呑み込んだドラゴンは空を羽を広げ飛んでいった。
16/12/27 01:41更新 / まーや
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■作者メッセージ
まだまだ続くよ

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