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フィラデルフィア国際空港

「皆さま、当機はまもなくフィラデルフィア国際空港に着陸いたします。シートベルトの着用をお願いします。」

滑走路には特殊部隊の車両も見えた。
着陸すると同時に、特殊部隊が上がってきて乗客やけが人を優先して外へ誘導した。
1人の特殊部隊員がケイレブとゲッコウガのもとへやってきた。
「今回ばかりは仕方がない。」
「いや、俺らのミスだ。」

2人は落ち込み、俯いたまま実家へ向かった。
「元気出せよって言いたいところだが、無理だな。」
「決して死は軽いものじゃない……これではっきりわかったさ。死を軽視できるのは自分が真近で死を見たり、自分がそうならないからだ。俺も喰われることはよくあるが、自分は助かるって確信できた。だから死を意識したことは無かった。今回はそうじゃない。目の前で人が死んで……俺は何もできなかった。酷い話だ。」
「誰も死という砂時計からは逃れられん。俺たちもそうだ。はじまりあるものには終わりがある。その正解は歌にもある。“No one lives forever”ってわけだ。」
ゲッコウガはタバコの煙をフーっとはいた。

ケイレブの気持ちは故郷についても晴れることは無かった。

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