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学校

〜〜〜→英語での会話
ーーー→日本語での会話

翌日
〜〜〜
「おはよ!」
ケイレブが目をこすっている僕の肩を叩いた。
「おはよう。まだ6時だよ。」
「6時半までには朝飯終えて7時までに家を出る。OK?」
「了解。」

ケイレブ曰く見学の許可が取れたそうだ。
「準備出来たか?」
「行けるよ。」
僕は念のためスーツケースもまとめた。
車に乗り30分くらいで学校に着いた。

校門にはルギアとレシラムが立っていた。
「ケイレブ…あの御二方は?」
「すらっとなさっている白い鳥様が校長で横のもふもふのぽっちゃりがウチの担任。」
レシラムが若干の殺気を飛ばしているのは言うまでもない。
「校長、こちらが日本から来た見学を希望している学生です。」
「ハルといいます。よろしくお願します。」
「こちらこそ。」
僕は目の前の2体の今にも腰を抜かしてしまいそうだった。
じゅるり
確実にレシラムが舌舐めずりしたのが目に入った。
僕は身震いしてしまった。
「こっちが俺たちのクラスだ。」
ケイレブは教室のドアを開けた。
すると、写真に写っていた子たちが一斉にこっちを向いた。
「こんにちは!」
「ご機嫌よう。」
素直な子が多いクラスのようだ。
それを示すように教段もない。担任の先生が大きいってのもあるだろうけど。
「こんにちは。僕はハル。日本から来ました。見学の身だけど今日からよろしく。」
「こちらこそ、よろこんで。」
「じゃあ、あちらの席に座ってください。」
レシラム先生は彼女と同じサファイアブルーの瞳を持った子の隣の席を指差した。
その子と目が合った瞬間、同時に驚いた。
その子の隣にいたラティアスも驚いた顔をしていた。
休み時間の時
「君は日本の温泉で会った子だよね⁉」
「そうだよー。」
「また会えてすごい嬉しい!」
「僕もだよ!コウタ…だよね?」
「その通り!すごい偶然だね、ハル」
「本当に。」

コウタと話していると、アジア系の人がやってきた。

ーーー
「よう!日本語で行こうか?」
僕は驚いた。
「日本語、上手だね。」
「上手も何も…俺日本人だぜ…」
「えっ⁉…ごめんなさい!…」
「いいよ。俺はユウキ・サイトウ。よろしく、ハル。」
「よろしく。」
ユウキはしばしば僕の後ろに目を向けていた。
「君は面白いものを連れているね?」
「え?…」
「知らないとは言わせるつもりはないけど、後ろの訳の分からん2体は何かな?」
「悪魔だよ。」
「鏡の世界から来たのかな?」
バクとユキの表情は強張っていた。
「久しぶりだなぁ…鏡の世界の悪魔さん…」
「貴様…」
「覚えてたんだぁ…」
バクはユウキを睨みつけていた。
「バク…ユウキと何処かで会ったの?」
「お前が日本に来る前……俺たちはあいつを殺そうとした…」
「どうして……」
「あいつも合わせ鏡をやったんだ。いつも通り俺は魂を奪おうとした。だが、奴は強すぎた…」
「合わせ鏡の前に計画を念入りに練って待ち伏せしてやったのさ。」
ユウキは勝ち誇ったような顔を見せた。
「奴の先祖は偉大な霊能者だ。鏡から出て奴に食らいつこうとしたとき…」
「あらかじめ呼んでおいた十数人の寺の僧が一斉に経を読んだ……だろ?さすがの悪魔も一斉攻撃には怖気付いたってことだ。」
「バクはどうしたの?」
「そいつは潔く戻って行ったぜ。そっちの白い悪魔と違ってな。」
ユキは歯をくいしばるような顔を見せた。
ユウキは左の袖をまくった。
現れたのは大きな咬み痕だった。
「覚えてるだろう?あの夜、貴様は眠り込んでいた俺に食らいつこうとしたんだよなぁ?」
「…く、悔しかったのよ。バクがあなたに負けたって聞いて…」
「そりゃ、子供に負けりゃプライドもズタズタだろうな………今だって俺が後ろを向いたら襲いかかろうとしてるんだろう?」
ガシッ
ユキはユウキを壁に抑えつけた。
「ユキ‼ やめて!」
周りからは悲鳴が上がった。
「おいおい…大人気ないぞ!」
バクが声を荒げた。

〜〜〜〜
「空き部屋ならいくらでもあるから是非泊まってよ。」
この状況に最も相応しくないことを言ったのは家主;コウタだった。
ユウキは激怒すると思ったが微笑んでいた。
ーーーー
「改めて、よろしくな。」
僕とは笑顔で握手したがバクやユキとは見下すような目で握手をした。
「家に着いたら覚悟しなさいよ…」
「口は達者で…」



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解説:作者とコウタは前作『Rather Be』で初めて出会った。
[捕食小説投稿所A]
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