連載小説
[TOP] [目次]
丸呑みの魔女
クロムさんは私の体に顔を近付ける。そのまま食べられるのかと思い目をギュツと結んだが。いつまでも痛みは来ず薄目を開けるとクロムさんは鼻を近付け私の匂いを確認していた。
「や、やめてください!」
顔から火がでる程に熱い。顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。森の中は涼しく汗をかくような事はなかったけどそれでも気になってしまう。満足した表情のクロムさんは舌なめずりをする。
「愛い奴よ♪子供は良い。少女は大人のように香水などせぬし少年は大人のように筋張っておらぬ。」
まあ、お主のような年頃の子は化粧ぐらいするかの、とクロムさんは笑う。
「儂は食でいえば少女が一等好きじゃ。よく泣きよく喘ぎよく表情を歪ませる。そのどれもが愛い、どれもが食欲をそそる♪」
ダラダラと口の端から涎が垂れ私の顔やら体に降ってくる。血の匂い、それに何故か甘い匂いがする。もっと不快な匂いだと思っていた。しかし、この匂いを吸う旅になんだかおかしくなるような
「んひゃぁ!」
お腹を一舐めされた。突然の事で身構えてなかったせいか体がビクッとなる。
「にゅふふ・・・たった一舐めでそんな反応とはの♪くすぐったかったのかそれとも気持ち良かったのか」
私の反応で興奮したクロムさんは私の服を爪で引き裂いてしまう。お気に入りだった服がただの布切れになってしまい私は裸になってしまう。
「服など邪魔じゃ。それにお主も服が無いほうが気持ちよく堪能できるぞ?」
気持ちよくなんてなれない。そう言い返そうとした時。右の太股に舌が這う。そのまま巻き付き、ヌチョヌチョ擦りながら右足を口内に引き込む。
「んぁぁ///それぇくすぐったいよぉ///」
自由な左足がバタバタと暴れ快感を逃がす。逃がしても逃がしても残る快感に体がビクンビクンと跳ねる。私は首をイヤイヤと振りながら抵抗するが右足は唾液濡れにされジュルジュルと舐られる。舌先が指の間まで洗うように入ってくる。
「どうした顔が弛んで蕩けておるぞ?」
気付けば私の顔は快感に歪んでいた。口の端からは涎まで垂れていた。
「よいよい♪今のうちにたっぷり味わっておけ♪」
足を解放される。その足はまだビクビクと先程までの快感に震えていた。
「次は頭からじゃ♪安心しろ窒息させぬ。・・・もしかすると窒息した方が早く楽になれるかものう?」
グバッと大きく口を開く。ピンク色の肉がどんどんと迫ってくる。先程の足のように甘く気持ちよく可愛がってもらえるのだろうか。・・・いや!私は何を考えているのだろう!
私は食べられているのだ死に向かっているのに何故こんな事を考えているのか。この吐息を浴びる度に体の中から熱くなっていくような・・・
「なかなかの効き目じゃのう♪教えてやろう。マンティコアの尻尾は蝎の尻尾。猛毒なのは誰でもわかるはずじゃ。しかし毒にも色々種類があるわけじゃ。今は儂が調整して媚薬に似た効果がでるようにしてあり、それを唾液でかなり薄めておる。」
ベロッと顔を舐められるだけでそこから電気が走るように快感が巡っていく。
一気に頭から腰までが口の中に引き込まれてしまう。
「あっ!んあぁ///」
それだけなのに喘ぎ声が出てしまう。生温く滑る液体によって私の体がこの魔女に染まっていく。ネチャアと大きな舌が動きだし容赦なく私の体を這いずる。
体が燃えるように熱く、汗なのか唾液なのか別の分泌液なのかわからないほどグチャグチャに汚されてしまった。
クロムさんは私の味の染みた唾液を飲み込み私の体を解放する。きっとクロムさんに映る私はトロンとした瞳でだらしない顔をしているのだろう
「中々に愛い表情をしとる♪儂はいろいろな理由があって今は魔女として存在を縛られておる。しかし何年か前までは人間じゃった。」
クロムさんは唾液に濡れた私の顔をうっとりとした顔で眺め獅子の手で頬をツンツンと突いてくる。
「儂は魔女ではなく、ただの錬金術士の女だった時に考えた事がある。丸呑みって、消化される痛みが無ければどうなんだろうと、な。」
突くのを止め、私の頬をペロリと一舐めした後大きく口を開け獅子の手で私の腰を挟み、口の中に頭から放り込まれた。喉の肉と舌の肉でゴキュゴキュと少しずつ飲み込まれるため息がしにくい。頭の中で声が響く。今は喋る事ができないから念話などの類いだろうか?魔女ならばそんなこと造作もないのだろう。
「きっと儂は変なんだろうなと自分でも思ったがな?しかし考えてみてくれ。接吻は口と口を重ねるだけじゃ。丸呑みはどうじゃ?体全体で愛を感じる事ができる。弾力のある舌で舐め続けて愛を確認し、口内で相手の体と愛を受け止め、胃袋で相手と一つになれる。儂はどんな行為よりも丸呑みは愛があり美しいと思うておる。」
ここまでくると丸呑みへの『愛』というより『狂気』だと私は思った。
「さあ、おいで・・・儂の胃袋でたっぷりと可愛がってやろうではないか」
体がどんどんと舌の上を滑り落ちていく。
舌にきつく押し付けられるが弾力のあるそれは私を反発し横に押し出そうとする。
「儂の体の一部となりいつまでも愛される形となれ♪」
「や、やらっ!らめっ!らめぇ!」
掴もうと手を出すがネトネトと滑り光沢を放つ口内では助けを受ける物は何もなく・・・
ゴキュッ
「女の子というものは美味じゃのう♪」
私はクロムさんで言う『愛の塊』の中に受け入れられてしまった。



「ふぁぁ///こんなのだめっ///」
熱くグチョグチョといやらしい音をにびかせながら形が定まらない肉壁に愛撫される。経験したことのないような心地良さに声を出さずには絶えられない。
こんな場所一分でも居たらきっと体が溶けるより先に脳が蕩けてしまう。私は必死に肉壁を掻き分ける。
ヌチュッと肉壁と肉壁がくっついたり離れたりする音があちこちで聞こえる。
「儂の愛、ちゃんと受け取ってくれておるかのう?」
「ふぁぁ///やめっ///」
どんどんと蝉動が激しくなり体に力が入らなくなっていく。壁の圧力が強くなっていきどんどんと一体感を感じるようになる。
「お主の体が喜んでおる。もう素直になれば楽になるぞ?」
素直に・・・なる。この愛に身を任せる・・・
言われる通りに体に指示をしていた抵抗を止めると一瞬で私の腕が肉壁を抱き締める。肉壁は熱く甘く私を歓迎しどろどろと私を包み込む。
「きもちいぃのっ!もっといっぱい!抱き締めてぇ!」
ほんとうだ、とっても楽になった
ただ気持ちいいことだけを考えて求める。
もっともっと欲しい。私は身体をいっぱい肉に擦り付ける。グチョッと身体が沈む度に体の内側が熱くゾクゾクする。
「一つになる準備はできたかの?」
先程までとは違う液体が染み出す。わかっている。これは胃液。だから何というわけでもない。これに浸かれば一緒になれる。
胃液が付いた私の身体が肉壁に触れた途端、肉の海に沈み込んだ
「いやぁぁぁ///あぁ///あっあっ///」
叫ばなければ。いや、叫んでも耐えられない快感。幸せ、気持ちいいそれだけしか考えられない。
快感のメーターが振り切れ私は意識を失ってしまった。







「まったく『師匠』からの愛も受け止めきれんとは・・・情けないのう。」
「・・・へ?」
私はベッドで目を覚ます。もう見ることができないはずの景色。そして
「まあ、これだけ耐えれればひとまずは合格じゃろう。明日から魔女と錬金術についての講義を始める。必要ならば紙やペン用意しておくのじゃぞ!」
目の前にはクロムさんがいた。合格ってことは・・・!
「よろしくお願いします!師匠!」
16/12/04 01:08更新 / イル
戻る 次へ
■作者メッセージ
え、アウト表現?いや大丈夫ですよね!?
描写にアウトな物扱ってないので自分的には(ギリギリ)セーフだと思ってます。
しかし読者様から見て「全然アウトだよ」みたいな意見が出ましたら修正(裏で投稿)します。アウトだなと思ったら感想と共に「アウト」入れて貰えば。3.4人ぐらいが「アウト」言えば修正します。あ、感想書く気が無く「アウト」だと思えばイルが投稿した掲示板のスレッド(イルの建てた物ならばどれに書いてもらっても大丈夫です)に言ってもらえると嬉しいです。

さて、お次は『個性的な特技(番外編)』のお花見リクエストですかね!
自分が住んでる地域は大雨が降って桜散っちゃったんですけどね!
皆さんの地域はまだ咲いてます?桜。
私、桜好きなんです。voreの次にね(キリッ

TOP | 感想 | RSS

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35b