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デトロイトへGO!

〜〜〜→英語での会話
ーーー→日本語での会話


翌日
ペロリ
〜〜〜
「ん……?」
寝起き早々、顔を舐められた。
「ふふ、おはよ!朝だよ!ハル!」
目の前にはレシラムさんの顔があった。
驚いた顔をしてる僕を見て、可愛い笑みを浮かべていた。
ぺろ
「もうすぐでご飯が出来るってさ。」
「わかったよ。良い朝だね。」
カーテンからは朝日が差し込んでいた。
ふわぁ〜とあくびをしてバクが眠い目をこすって起きた。
僕がユキを起こそうと揺すったとき
ガシッ
「…んん…ハルは渡さないわ……」
いきなり抱きつき何を言うのかと思えば寝言だった。
とても気不味い空気に包まれてしまった。
「ユキ!起きて!」
レシラムさんは僕にウィンクすると部屋を出て行った。


朝食をとって部屋を片付けているとオリバーがある写真を見せてくれた。
「これがケイレブだ。」
それは日本でいうクラス写真だった。
「この子がケイレブか。真面目そうな子だね。」
「いや、そうでもない。担任の教科はほとんどテストでFしか取らないんだ。」
「人それぞれ向き不向きがあるんだよ。きっと…それにしてもすごい学校だなぁ……ん?…」
「どうした?」
「この子…どっかで……」
バクがその写真を見た。
「あぁ、こいつか。温泉で会った奴だろう」
「そうだった!何この偶然…」
「そこでだ…今からデトロイトへ行かないか?」
「いいの?」
「もちろん。スーツケースを持ってけ。向こうには安いモーテルが結構あるらしい。」

僕たちはハワード夫妻に礼を告げて空港に向かった。

離陸から約1時間後デトロイトの空港に到着した。
ロータリーにはバンが停まっていた。
「あのバンだ。」
どうやらオリバーがケイレブにメールしていてくれたようだ。
運転席に座っていたのはゲッコウガだった。
「兄貴、久しぶりだな。」
「お前いつになったら担任の教科でAが取れるんだ?」
「あと5年はかかるだろうね。そっちは誰?」
「俺の友達だ。日本から来た。」
「こんにちは、はじめましてだね。僕はハル。よろしく!」
僕はケイレブと握手した。
「俺はケイレブ。こっちはゲッコウガ。今日からデトロイトに泊まるんだって?」
「うん。どんなモーテルがいいか、もしよかったら教えてくれる?」
「モーテルに金を使うのはもったいない。知り合いに豪邸に住んでる奴がいるから、そっちの方がいいと思うぜ。明日から学校だから見学しに来いよ。そいつに会えるはずだ。」
「いいの?」
「一応、担任に確認しておく。今日は俺ん家に泊まってけよ。」
「ありがとう!」
運転席のゲッコウガは不思議そうな顔をしていた。
「ケイ、あの子どもの後ろに何かいるよな?」
「何言ってんだ、オッサン?強い酒でも飲んだか?何も見えないぜ。」
「害のない連中だといいがな。」
そう言って灰皿にある葉巻を吸っていた。





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