連載小説
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国籍変更及び名前容貌変更計画
ピンポーン
ついに、自分からアルセウス先生を迎え入れた。
「本日はお忙しい中いらして頂きましてありがとうございます。」
出来る限りの丁寧な口調で言った。
「こちらこそ、受け入れてくれてありがとう。」

「イギリス人のようになるにはどうしたらいいのでしょうか?」
「イギリスでは、よく洒落た表現を使うことが多いわ。例えば、『わからない』は『I don't know.』だけれど、『I have no idea.』や『It's Greek to me .』を使うことが多いわ。」
「Greekってギリシャ語のですか?」
「そう。昔、スペイン語やフランス語とかは分かったんだけど、ギリシャ語だけはわからなかったそうよ。それから来てるのかもしれないわ。」
「発音とかも違うのですか?」
「そうね、thankの発音はこっちだとセンクだけれど、イギリスではサンクになるわ。“a”の発音がエじゃなくてアになる。さらに、takeの“a”もエイじゃなくてアイに変わるわ。あとは、“t”や“i”をよく発音する。“r”を落とすくらいかしら。waterだったらウオーター、eitherだったらアイザー、colorだったらカラって言うのよ。」
「もっと教えてください。」

僕たちはたっぷりと頭に叩き込んだ。
さらに、フローゼルの特殊メークを専門とする友達に頼んで、ヒゲを着けてもらい、瞳の色を青から茶色に、髪の色もブロンドから黒に変えてもらった。
ユウキの容姿も日本人とは掛け離れた姿になっていた。
髪は茶色になり、優しい緑の瞳を持つ男となっていた。
「イギリス人までではないが、日系カナダ人ってとこかな。」

それぞれ名前も変えた。
例えば僕はマット・カーライル。
ユウキはクリストファー・スミス。
ティアはリアーナ・コヴェン。




17/10/03 21:11更新 / Haru & José(Pepe) & Javier
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