読切小説
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丸呑みレッスン
「はあー。今日もいい天気ねえ」
ミロカロスは空を見上げて呟く。
ここはリュウラセンの塔。レシラムとゼクロムが住む塔である。
「暇だしレシラムの所に遊びに行こうかな」
ミロカロスは水から這い上がり塔を登っていく。


―リュウラセンの塔 頂上―
「ヤッフー!レシちゃーん遊びに来たよーん」
「あら、いらっしゃい。今日はどんなご用かしら?」
「暇だから来た」
「随分ストレートね…」
レシラムは苦笑いする。
「あれ?ゼクロムは?」
「ああ、ゼクロムは飲み会に行ってるわ」
「こんな美人な奥さん置いてかい?」
「美人だなんて…///」
レシラムは頬を紅く染めて照れた。
「やることもないわね…」
「そういえばミロカロス。貴女って丸呑みの名人だったわよね?」
「んー?そんなことないよ。上には上がいるし」
「でも上手い方でしょ?」
「巷じゃあそんなこと言われてるけど私は自分じゃわからないのよ」
「あの、もしよかったら私に丸呑み…教えてくれないかしら?」
レシラムは恥ずかしそうに言った。ミロカロスはニッコリ笑った。
「もちろんよ!」
「ありがとう!」
「じゃあまずは…これね。リンゴを一つ噛まないで呑んでみて」
「ええ!?無理だよお!」
「その体ならできるよ!」
「う、うん…」
レシラムは言われた通りにリンゴを口に入れて呑み込んだ。
「んぐぐ…ゴクン。ふー」
「中々ね」
「次は?」
「そんなに焦らないの。急ぎすぎると喉が裂けて死んじゃうよ」
「わ、わかった」
「次は━━━」
それからレシラムはミロカロスのレッスンを毎日続け小さなポケモンなら10匹、中くらいのポケモンは3匹、そして大きなは1匹呑み込めるようになった。




「さて、レシラム。今日が最後のレッスンよ!私を呑み込みなさい!」
「ええええええ!!?」
「今まで教えたことをやれば出来るわよ。あ、消化はしないでね」
「うん…やってみるね」
レシラムはミロカロスを掴み頭を口に入れた。
「ん…ぐぅ…(ちょっと苦しい…)」
(いっつも呑んでばっかりだから何か抵抗あるなあ…早く吐き出してほしい…)
徐々に徐々に呑まれていくミロカロスは心境が変わっていった。
(このまま…この中で暮らすのもいいかもな…)
ミロカロスは腹の辺りまでしか見えなくなっていた。頭はもう胃に届いているはずだ。
(ラストは一気に!)
レシラムはゴクンとミロカロスを呑み込んだ。彼女の腹がぽっこり膨らんでいる。
「おめでとうレシちゃん!これでもう君に教えることは何もない!後は自分で精進したまえ!ではお休み!」
「寝ちゃうのー!?」
レシラムの腹の中からは静かな寝息が聞こえてきた。そしてミロカロスが吐き出されたのはゼクロムが帰ってきて《子供ができたみたいだよ!ドッキリ》をやった時だそうだ。
16/08/20 03:56更新 / だんご3
■作者メッセージ
初めての読み切り小説でした。内容が思い付いたらまた書こうと思います。

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