連載小説
[TOP] [目次]
2話 無茶な要求part2
―前回のあらすじ―
ジラーチの元彼女であるセレビィを騙し捕獲に成功した。
次の標的はギラティナ。捕獲することはできるか!?















(語り手:エモンガ)
「ね、ギラティナがどこに住んでるか知ってる?」
「知らない」
ジラーチがカプセルの中のセレビィを見ながら答える。
「うーん…鏡の塔はどうでしょうか?あそこならこの世の反対側を写すって言われてる鏡があるって言われてますよ」
「それ採用」
私はパチンと指を鳴らした。
そして、《古代樹の森》からかなり遠い場所にある《鏡の塔》を目指して歩き出した。

それから数時間。私達はただひたすら歩き続けた。
時には山から転げ落ちそうになり、時には落石で死にそうになったりと色々あった。
「まだ…ですか?」
ゾロアークが苦しそうに呟く。
「後もうちょいだから頑張ろ!」
ジラーチが励ます。
「! 見えた!あれだよ!」
私は少し先にある塔を指差した。
「あれですか。見えたらなんだかヤル気がでてきました!頑張りましょう!」
『おお!』





―鏡の塔―
「つ、着いた!」
ゾロアークの顔が一瞬にして明るくなる。
「ジラーチは待ってて」
「分かった」
「さあ、行くわよ…ゾロアーク!」
「はい!」
私達(ジラーチを除く)は鏡の塔に足を踏み入れた。
「うわ、鏡だらけで気持ち悪くなりそうね」
「そうですねぇ。ん?この鏡だけ何か変じゃありませんか?」
ゾロアークが一枚の鏡をじっと見つめた。
「確かに…この一枚だけ他のと雰囲気が違うね…漫画とかみたいに手を突っ込んだら別の場所!なんてね」
「試す価値はありそうでね」
ゾロアークが鏡に手を当てた。だが特に何も起こらない。
「違いま━━━!?」
ゾロアークは一瞬にして鏡の中へ引き込まれてしまった。私はゾロアークの手を掴み引っ張り出そうとするが相手のほうが強くつれてかれてしまった。




―???―
「━━っう、どこよここ?」
私は頭を抑えながら立ち上がった。
「ようこそ!我が居城へ」
「だ、誰?」
「私はギラティナ!破れた世界の王だ!」
「あ、あの私達はあなた様に仕えに来たのです」
ゾロアークが迫真の演技をする。
「私もよ…」
「そうか!主らのような可愛らしい使用人は食べてしまいたくなるわ!」
ガハハ!と豪快に笑うギラティナを見てイーブイ様に食われたほうがましよ、と思った。
「そうだな…先ずは誓いの盃でもしようかの…」
「誓いの…盃?」
「そうだ。私に忠誠を誓う者は私と盃を酌み交わさねばならん。どっちが先に誓う?」
「私が…先に」
「おお、君か。そこに座りたまえ」
「はい」
ゾロアークはちょこんと正座をした。
「これはツボツボから採れる最高級の酒でなあ…アルコール度数はなんと55%!並大抵の奴にゃあ無理だな」
「大丈夫です。私、お酒には強い方ですから」
「どうかな?今まで皆そう言って全員酔い潰れて私の胃の中へ直行だ。私を楽しませてくれよ」
「わかりました。では先にいただきます」
ゾロアークは渡された容器に入っている液体を一気に飲み干した。
「なかなか…いけますね」
「やりおりな…では私も」
そして、ゾロアークとギラティナの想像を絶する酒飲み対決が始まった。
「ギラティナ様?お顔が赤くなってきてますよ?」
「そっちこそほんのりと赤いぞ?」
「いえ、私まだまだ飲めますよ!」
ゾロアークはそう言うとビンごと飲みだした。
「ぬおおお!何という飲みっぷり!よし!君は合格だ!」
「ギラティナ様、貴方もビンごとお願いします」
「いいだろう!」
ギラティナもビンごと飲んだ。その途端、ドサリと倒れた。
「やーっと寝たなあの親父…」
「ぞ、ゾロアーク!あんた酒に強かったの!?」
「せやな。雌の時だけやで今は雄やから…そろ…そろギブや…」
言い残すとゾロアークも倒れた。
「はあ…まあいいわ。ちゃっちゃとカプセルに詰めて!帰りましょ!」
私はカプセルを背中に背負い、ゾロアークを引きずり帰ろうとした。
が、出口がない。
「どどどどうしよ!帰れな…」
言いかけてやめた。ギラティナのいたところに謎の歪みができていた。
私は そこに飛び込めば帰れると確信した。
「それ!」
歪みの出口は塔の入り口だった。
「お帰りー早かったね」
ジラーチがニコッと笑った。
「うわっ!ゾロアーク!?何があったのさ!?」
「酒飲み勝負で勝ったけど酒に強いのは雌の時だけで雄になったらこうなったの」
「よくわかんないけど大丈夫なの?」
「大丈夫っしょ」
「そんなことよりさっさと帰りましょ!ジラーチ、テレポート!」
「はいよ〜」
パシュンと音をたて私達は城へと帰った。
16/08/13 22:41更新 / だんご3
戻る 次へ
■作者メッセージ
ずいぶん遅れた更新スンマセンデシタ!
次回もよろしくお願いします!

TOP | 感想 | RSS

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35b